ただ、大谷さんを苦手にしているようです。
「正直に言うと、あんな凄い投手、二度と対戦したくないよ。だけど、彼を打つために、ベストを尽くすよ。100マイル(約161キロ)のボールを投げて、素晴らしいスプリットを投げて、それでいて打つなんて、とても想像できない。クレイジーだよ」
アルテューベのコメントからは、ピッチャー大谷さんが他球団の選手からどれほど嫌がられているのかが伝わってきます。とは言うものの、大谷さんとの過去の対戦成績を見てみると、24打数7安打の打率2割9分2厘と意外と結果を残しているところがやはりくせ者です。もっとも10三振と全くタイミングが合わない場面もあるので、やはり得意とは言えないようですが。最近は出塁した大谷さんと仲睦まじく話す姿も印象的です。
【プロフィール】
福島良一(ふくしま・よしかず)/1956年、千葉県生まれ。大リーグ評論家。1968年に日米野球を初観戦し、本場のアメリカ野球に魅了される。1973年に初渡米して以来、毎年のように全米各地で観戦。MLB全球団の本拠地はじめ、マイナーリーグ、独立リーグなど数え切れないぐらいの球場を訪問。大リーグ通の第一人者だった故伊東一雄氏の薫陶を受け、現在は日刊スポーツなどで執筆のほか、テレビ、ラジオなどで評論。NHKなどを経て、 2020年からはインターネットTVのSPOTV NOW、ABEMAでMLB中継の解説者としても活躍中。著書に『大リーグ物語』(講談社現代新書)、『大リーグ雑学ノート1、2』(ダイヤモンド社)など多数。
※福島良一『もっと知りたい! 大谷翔平』より一部抜粋・再構成