芸能

鈴木蘭々が振り返る『ポンキッキーズ』 「番組で発表した楽曲が再び私の人生を変え始めている」

鈴木蘭々

鈴木蘭々が回想〈c 〉フジテレビ

 1973年に放送が開始された『ひらけ!ポンキッキ』(フジテレビ)から、50年の月日がたった。ガチャピンとムックも、今年で誕生50周年となった。

『ひらけ!ポンキッキ』から20年、1993年にエンターテインメント性を高めて始まったのが『ポンキッキーズ』だ。出演者も旬のアーティストたち。そのひとりが、当時19才の鈴木蘭々(47才)だ。安室奈美恵さんとのユニット『シスターラビッツ』で一躍ブレークしたのだった。

「高校生のとき、毎朝、高泉淳子さん演じる『山田のぼる』を見ていました。当時の『ポンキッキーズ』は、セットがアメリカっぽくて、ファンタジー好きの私は、こういう場所にいたい! と憧れたものです」(蘭々・以下同)

 オーディションに受かり、念願の出演を果たす。当時の感想を聞くと……。

「セットも衣装も素晴らしくて、ワクワクが止まりませんでした。ただ、アムロと並んで踊るにはダンス経験がなかったので『これはヤバい』と必死で習いました(笑い)。

 当時、ガチャピンとムックはほとんどロケに出ていたので、あまり会う機会はなかったんですよね」

 同番組には1994〜1999年に出演し、その直後ニューヨークに留学。芸能活動の傍ら解剖生理学を学び、現在は、化粧品開発を行う実業家でもある。

「もともと歌手が最終目標だったんですが、バラエティーのイメージが強すぎてうまくいかず、もう歌うことはないだろうと思っていました。ところが、『ポンキッキーズ』で発表した『キミとボク』(1998年)という曲が、再び私の人生を変え始めているんです」

 2017年、同曲を“好きすぎる”音楽プロデューサー・立川智也氏と出会い、歌うことをすすめられたという。

「最初は気が進まなかったものの、翌年が芸能生活30周年だったこともあり、自社商品を会場で手売りできるかな?と、ライブをやったんです。そうしたら、縁が縁を呼び、今夏コンピレーションアルバムを出すことになっちゃいました(笑い)。『ポンキッキーズ』を軸に、歯車が回り始めた感じです」

 コロナ禍でのリモート版『キミとボク』はYouTubeで見られる。透明感のある歌声は変わらず、ファンは歌手再始動を喜んでいるに違いない。

【プロフィール】
鈴木蘭々/1975年生まれ。1988年よりCMやモデル活動を行い、1992年ドラマデビュー。1994年の『ポンキッキーズ』で安室奈美恵さんとのコンビ『シスターラビッツ』がブレーク。現在は舞台やドラマで活躍する傍ら、自身の基礎化粧品ブランド『NARIA COSMETICS』を発表するなど実業家としても活躍中。今年芸能生活35周年を迎えた。

取材・文/佐藤有栄

※女性セブン2023年6月15日号

関連記事

トピックス

復興状況を視察されるため、石川県をご訪問(2025年5月18日、撮影/JMPA)
《初の被災地ご訪問》天皇皇后両陛下を見て育った愛子さまが受け継がれた「被災地に心を寄せ続ける」  上皇ご夫妻から続く“膝をつきながら励ます姿”
NEWSポストセブン
子役としても活躍する長男・崇徳くんとの2ショット(事務所提供)
《山田まりやが明かした別居の真相》「紙切れの契約に縛られず、もっと自由でいられるようになるべき」40代で決断した“円満別居”、始めた「シングルマザー支援事業」
NEWSポストセブン
武蔵野陵を参拝された佳子さま(2025年5月、東京・八王子市。撮影/JMPA)
《ブラジルご訪問を前に》佳子さまが武蔵野陵をグレードレスでご参拝 「旅立ち」や「節目」に寄り添ってきた一着をお召しに 
NEWSポストセブン
前田健太と早穂夫人(共同通信社)
《私は帰国することになりました》前田健太投手が米国残留を決断…別居中の元女子アナ妻がインスタで明かしていた「夫婦関係」
NEWSポストセブン
オンラインカジノの件で書類送検されたオコエ瑠偉(左/時事通信フォト)と増田大輝
《巨人オンラインカジノ問題》オコエ瑠偉は二軍転落で増田大輝は一軍帯同…巨人OB広岡達朗氏は憤り「厳しい処分にしてもらいたかった。チーム事情など関係ない」
週刊ポスト
1990年代にグラビアアイドルとしてデビューし、タレント・山田まりや(事務所提供)
《山田まりやが明かした夫との別居》「息子のために、パパとママがお互い前向きでいられるように…」模索し続ける「新しい家族の形」
NEWSポストセブン
新体操「フェアリージャパン」に何があったのか(時事通信フォト)
《代表選手によるボイコット騒動の真相》新体操「フェアリージャパン」強化本部長がパワハラ指導で厳重注意 男性トレーナーによるセクハラ疑惑も
週刊ポスト
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
国技館
「溜席の着物美人」が相撲ブームで変わりゆく観戦風景をどう見るか語った 「贔屓力士の応援ではなく、勝った力士への拍手を」「相撲観戦には着物姿が一番相応しい」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【20歳の女子大生を15時間300万円で…】男1人に美女が複数…「レーサム」元会長の“薬漬けパーティ”の実態 ラグジュアリーホテルに呼び出され「裸になれ」 〈田中剛、奥本美穂両容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
前田亜季と2歳年上の姉・前田愛
《日曜劇場『キャスター』出演》不惑を迎える“元チャイドル”前田亜季が姉・前田愛と「会う度にケンカ」の不仲だった過去
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
NEWSポストセブン