長澤氏が担当した患者では、「20種類以上」の薬を飲んでいたケースも。
「20種類も飲んだら副作用が起こっても原因は特定できません。薬の組み合わせにより副作用が起こる場合もある。そうした多剤併用で最初に減らすべきは、何科を受診しても処方されがちな胃薬です。薬で胃が荒れるのを防ぐ目的で処方されますが、アスピリン系を除き、最近の薬で胃が荒れることはほとんどありません」(同前)
加齢とともに処方が増える便秘薬も要注意だ。
「刺激性下剤は効果が高い反面、刺激に慣れることで量が増え、依存性が高くなるデメリットがあります」(同前)
年齢を重ねるとともに、飲まなくていい薬を検討する重要性が増すと言えるのかもしれない。