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大谷翔平、強豪「ドジャース移籍」プランで生じるジレンマ 「弱小球団だから自由に二刀流ができる」

大谷は今オフにFAの資格を取得するが…(写真/SipaUSA/時事通信フォト)

大谷は今オフにFAの資格を取得するが…(写真/SipaUSA/時事通信フォト)

 大谷翔平(29)にとって、エンゼルスにいながらワールドシリーズで優勝するのが理想的なシナリオだろうが、近い将来ほかのチームで最高峰の舞台を目指す可能性もある。大谷は今オフにFA(フリーエージェント)の資格を取得する。

 移籍先の最有力候補が、エンゼルスと同じロサンゼルスに本拠地を置く古豪ドジャースである。スポーツ紙デスクが語る。

「6月のエンゼルス戦の試合前にドジャースのロバーツ監督は、『監督のなかで彼を欲しがらない人はいない』と大谷に秋波を送りました。さらに米スポーツメディア『ジ・アスレチック』が約100人の現役メジャーリーガーを対象に行なったアンケートでも、来シーズンの大谷がプレーするのはドジャースとの回答がトップ(57.2%)で、2位のエンゼルス残留(11.4%)を大きく引き離した」

 ドジャースは花巻東高校時代から大谷に注目し、その当時に面談をしたこともある。2017年オフに大谷がメジャー入りする際も、移籍先の最終候補に残り、2022年7月にはドジャースが大谷のトレードをエンゼルスに打診したと報じられるなど“執念”を見せている。

 ドジャースは10年連続でプレーオフに進出し、2020年にはワールドシリーズを制覇した強豪。もし大谷が移籍すれば、ますます輝きを放ちそうだが、大リーグ研究家の友成那智氏は「話はそう簡単ではない」と語る。

「ドジャースはクレイトン・カーショウ(35)、フリオ・ウリアス(26)、トニー・ゴンソリン(29)とサイ・ヤング賞を狙う投手が3人もいる投手王国です。大物投手は先発ピッチャーが増えて規定投球回数に到達できないことに反発します。

 大谷はドジャースに移籍すると、投手としての出場機会が減る可能性が出てくる。弱小球団のエンゼルスでは自由に二刀流ができましたが、強いチームほど制約が生まれやすい。大谷はこのジレンマを克服する必要があります」

 どうする翔平!?

※週刊ポスト2023年7月14日号

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