50歳以上の男性1000人が選ぶ「ベストマザー女優トップ30」(11~29位)
昭和の母親と現代の母親──その中間をいくのが、石田えり(12位)をはじめとする60代の女優たちだ。彼女らは昭和の母親を見て育ち、現代の母を演じてきた。他の世代の女優たちと一味違った演技力を持つ。
「石田さんは昨年公開の映画『わたしのお母さん』で、主役の母親を演じました。娘に対して自分の価値観を押しつける過干渉な人物で、それが娘との確執を生む。決してベストマザーといえる役柄ではありませんが、“こういう母親いるよなぁ”と思わされるリアルな母親像でした」(秋本氏)
テリー伊藤氏がランキングを見て感慨深げにこう語る。
「小泉今日子や薬師丸ひろ子も王道のアイドルからうって変わり、映画『毎日かあさん』や朝ドラでの母親役が板について女優としてのステージが上がった。
松坂慶子さん(25位)だって、僕らの世代からすればドラマ『水中花』(TBS系・1979年)で網タイツはいて踊っていた妖艶な美女のイメージです。それが今や当たり前に母親役をやって、NHK朝ドラの『らんまん』では祖母役ですよ。時代を感じるなぁ」
あなたの“ベストマザー女優”は誰?
※週刊ポスト2023年7月21・28日号