「結局女性には敵わないのかも」
不安定な精神状態に追い打ちをかけたのは、恋心だったという。離婚後しばらくすると、ryuchellさんのそばには、親しい関係の男性の姿があったという。
「男性との関係を続けるなかで、うまくいかないことが増えていたようです。あるとき、ryuchellさんはぎこちない笑顔を浮かべて“女の恋愛って難しい。男とは全く違う! 私は恋愛に向かないかも”と話していました。しかもその男性には女性の影が見え隠れしていたようで、“いくら体を女性に近づけたところで、結局女性には敵わないのかもしれない”と落ち込んでいたこともありました」(前出・友人)
ryuchellさんが命を絶った前日の7月11日は、長男の5才の誕生日だった。長男はサマースクールに通うため、母親のpecoと共にグアムに滞在しており、誕生日の前日にはryuchellさんもグアムに駆けつけ、家族3人でお祝いをした。
「彼は、ひとりでいろんな問題に向き合っていたのではないでしょうか。グアムで家族と過ごした時間は、かけがえのない本当に幸福感にあふれたものだったと思うんです。だから、帰国後ひとりになり、より一層の孤独感に苛まれたのかもしれません。いままでは乗り越えられたことも、さまざまな事情が重なったことで乗り越えられない状況になってしまった」(前出・知人)
近年のryuchellさんは、ダイバーシティ(多様性)やSDGsなどの社会の課題について発信し、その真摯でまっすぐなメッセージは多くの人の心に響いていた。ryuchellさんの声を聞くことは、もう叶わない。
※女性セブン2023年8月3日号
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