国内

小沢一郎氏、81歳の決意「まだまだやるよ。もういっぺん、全国を回る。人間の絆を強めにいくんだ」

永田町で再び精力的に動き出している小沢一郎氏

永田町で再び精力的に動き出している小沢一郎氏

 ちょうど30年前の1993年。自社「55年体制」の“壁”が打ち破られ、自民党が結党以来初めて野党に転落した──その立役者である“政界の壊し屋”小沢一郎氏が今、永田町で再び精力的に動き出している。その目的は何か。新刊『壁を壊した男 1993年の小沢一郎』を上梓したフリージャーナリストの城本勝氏がインタビューした。【全3回の第3回。第1回から読む

「予備選」をして野党一本化へ

──細川政権下では、1994年に公職選挙法を改正し、中選挙区制から小選挙区制への変更を実施しました。ですが、その後自民党の政権が続くようになったのは、日本には合わない小選挙区制が原因だと言う人もいますが?

「それは、勉強を全然してない人が言うセリフだ。小選挙区制がベストではないが、日本の国情と政権の状況を考えた場合には一番いい。なぜならば、あいまいを好む日本国民に二者択一を迫ることで自立心を持たせられるから。また、他の選挙制度よりは相対的に見れば政権交代は起きやすい。

 制度うんぬんよりも問題なのは、投票率が低いこと。野党に期待感が湧かないから、特に俗にいうリベラル保守の人が投票に行かない。だから、投票率も50%そこそこでしょう。でも、政権交代になるかもしれないとなったら投票する人も増えるよ。10%増えれば1000万票増えるから、投票率60%以上になったら完全に政権交代だ」

──それで期待感を高めるために、「有志の会」を立ち上げた。ただ、候補者の一本化は現実には簡単ではないと思いますが。

「立憲の執行部が信用されていないのが最大の問題点だ。立憲自体が他の党の信頼を得るような政党にならなきゃいけない。

 そして、一本化だ。維新も共産党も候補者をどんどん立てればいい。立憲もどんどん立てて競合する選挙区は、予備選挙をしてトップを候補者にする。これがとても明快で公正だ。一本化というと、政党同士で談合して調整して、というイメージだろうが、そういう格好は国民にとってよくない。維新の代表だった橋下徹さんも言っていたように、予備選挙をして候補者を統一するのが一番公平だ。一本化しないとトータルで自公には勝てない。それはみんなわかっている」

関連キーワード

関連記事

トピックス

2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
出席予定だったイベントを次々とキャンセルしている米倉涼子(時事通信フォト)
《米倉涼子が“ガサ入れ”後の沈黙を破る》更新したファンクラブのインスタに“復帰”見込まれる「メッセージ」と「画像」
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《セレブな5児の母・宮崎麗果が1.5億円脱税》「結婚記念日にフェラーリ納車」のインスタ投稿がこっそり削除…「ありのままを発信する責任がある」語っていた“SNSとの向き合い方”
NEWSポストセブン
峰竜太(73)(時事通信フォト)
《3か月で長寿番組レギュラー2本が終了》「寂しい」峰竜太、5億円豪邸支えた“恐妻の局回り”「オンエア確認、スタッフの胃袋つかむ差し入れ…」と関係者明かす
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
中国で延々と続く“高市降ろし”の反日攻勢にどう対抗するか? 「解決策のカギの1つは公明党が握っている」、大前研一氏の分析と提言
中国で延々と続く“高市降ろし”の反日攻勢にどう対抗するか? 「解決策のカギの1つは公明党が握っている」、大前研一氏の分析と提言
マネーポストWEB