芸能

身に起こったすべてが“芸の肥やし”に! 若村麻由美の「ザ・女優」な素晴らしき人生

若村麻由美

ドラマ『この素晴らしき世界』(フジテレビ系)にて代役で主演を務めている若村麻由美

 主演ドラマ『この素晴らしき世界』(フジテレビ系)での好演が話題となっている若村麻由美(56才)。その魅力について、コラムニストで放送作家の山田美保子さんが分析する。

 * * *
 体調不良で緊急降板した鈴木京香サン(55才)に代わって、ドラマ『この素晴らしき世界』(フジテレビ系)の主演を務めているのが若村麻由美サン。

 京香サンの降板発表はクランクインの2日後でしたから、当然、ポスター撮りも終えていたでしょう。番宣のために京香サンのインタビューを済ませていたメディアもあったかもしれません。

 そのようなタイミングで主演を引き受け、しかも若村サンにとっては『夜桜お染』(同)以来、約20年ぶりの地上波連続ドラマの主演。共演者として名を連ねる木村佳乃サン(47才)や沢村一樹サン(56才)、マキタスポーツさん(53才)とは初共演だというのですから、これはかなりの覚悟が必要だったと思われます。それでも快諾した若村サンに対しては関係者のみならず、視聴者の皆さんも大拍手を送っているのではないでしょうか。

 ある日突然、平凡な主婦が失踪した大女優になりすまして二重生活を送ることになるコメディー。若村サンは若い頃から「喜劇ができる役者になりたい」と思っていたといいます。

 パート先のスーパーで、同僚役の猫背椿サン(50才)や向上心もなければ先輩の言うこともさっぱり理解しない新米役の平祐奈サン(24才)と共にパートに明け暮れ、自宅の洗濯機が出す異音を聞きながら夫役のマキタスポーツさんと夕食をとったり、息子役の中川大輔サン(25才)のスーツのボタン付けを面倒くさそうな顔一つせず引き受けたり……と、若村サンは生活感あふれる主婦・浜岡妙子役を好演されています。

 一方、ランニングマシンで体を絞り、ロングヘアのウイッグと華やかな衣装で臨む大女優・若菜絹代になりきる若村サンは、さすがベテラン女優。エキセントリックであり、ワガママでもある「若菜絹代」にピッタリなのは、京香サンではなく若村サンの方だったのではないかとさえ思っている私がいます。

 コメディー作品というだけあって、随所にクスリと笑えるネタが仕込まれているのも、私のツボ。佐戸井けん太サン(66才)が、映画『検察側の罪人』の酒向芳サン(64才)!? と思わせたり、会見を担当したリポーターさんのクレジットが「梨田公子」だったり。これ、往年の芸能リポーター・梨元勝さん(享年65)と井上公造さん(66才)のお名前から一文字ずつ、いただいちゃっていますよね(笑い)。

関連キーワード

関連記事

トピックス

中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
高校時代にレイプ被害で自主退学に追い込まれ…過去の交際男性から「顔は好きじゃない」中核派“謎の美女”が明かす人生の転換点
NEWSポストセブン
スカイツリーが見える猿江恩賜公園は1932年開園。花見の名所として知られ、犬の散歩やウォーキングに訪れる周辺住民も多い(写真提供/イメージマート)
《中国の一部では夏の味覚の高級食材》夜の公園で遭遇したセミの幼虫を大量採取する人たち 条例違反だと伝えると「日本語わからない」「ここは公園、みんなの物」
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《死刑執行》座間9人殺害の白石死刑囚が語っていた「殺害せずに解放した女性」のこと 判断基準にしていたのは「金を得るための恐怖のフローチャート」
NEWSポストセブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
《小室圭さんの赤ちゃん片手抱っこが話題》眞子さんとの第1子は“生後3か月未満”か 生育環境で身についたイクメンの極意「できるほうがやればいい」
NEWSポストセブン
『国宝』に出演する横浜流星(左)と吉沢亮
大ヒット映画『国宝』、劇中の濃密な描写は実在する? 隠し子、名跡継承、借金…もっと面白く楽しむための歌舞伎“元ネタ”事件簿
週刊ポスト
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
【独占インタビュー】お嬢様学校出身、同性愛、整形400万円…過激デモに出没する中核派“謎の美女”ニノミヤさん(21)が明かす半生「若い女性を虐げる社会を変えるには政治しかない」
NEWSポストセブン
山本アナ
「一石を投じたな…」参政党の“日本人ファースト”に対するTBS・山本恵里伽アナの発言はなぜ炎上したのか【フィフィ氏が指摘】
NEWSポストセブン
今年の夏ドラマは嵐のメンバーの主演作が揃っている
《嵐の夏がやってきた!》相葉雅紀、櫻井翔、松本潤の主演ドラマがスタート ラストスパートと言わんばかりに精力的に活動する嵐のメンバーたち、後輩との絡みも積極的に
女性セブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン