医師が処方されたくない薬ランキング1
「学会では高名な医師が最新の治療法について講演しますが、製薬企業が講演会のスポンサーになっていることが多い。講演する医師が旅費や講演料を受け取っていることも珍しくありません。もちろん違法な行為ではないものの、当然ながら製品についての悪い話が出ることはない。悪意はなくとも、薬や治療に関する知識が偏ってしまうのは否めません」
日本初の「薬やめる科」を設けた松田医院和漢堂院長の松田史彦さんも声を揃える。
「確かに薬は命を救ってくれる得がたい存在ですが、それを売る製薬会社はあくまでも営利企業。薬を売って利益を上げるために“病気を作リ出す”ことだってあるのです。
例えば日本でうつ病の患者が急増したのは1990年代後半ですが、これは製薬会社が“うつは心の風邪”というキャッチコピーを広めたことが大きく影響しています。うつは誰でもかかる病気だとの認識が広まり、精神内科を受診することへの敷居が低くなり、それに合わせて『パロキセチン塩酸塩水和物』といった新しいタイプの抗うつ剤が発売されました」
つまりたとえ医師が選んで処方した薬でも、必ずしも効くとは限らず、副作用に悩まされる可能性も充分にあるのだ。
※女性セブン2023年9月14日号
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