どうなる山川穂高(時事通信フォト)

山川の“無期限出場停止”はいつまで続くのか(時事通信フォト)

来季の開幕には処分が解けるか

 では、山川の“無期限出場停止”はいつまで続くのか。

「一昨年、日本ハムの中田翔が同僚に暴行を振るい、“無期限出場停止”になったものの、9日後に巨人にトレードされたと同時に処分が解除になった。このようなウルトラCを想像するファンもいますが、今年はトレード期限も終了していますし、山川がすぐに国内球団に移籍する可能性はない。今季中の処分解除は考えられない。批判が殺到するでしょうし、球団にも山川にもメリットはない。松坂の時とは時代が違いますし、来季の開幕に合わせて処分が解けるのではないか」

 昨年の契約更改で4年の提示を断り、1年契約を結んだ山川は今オフのFA宣言が確実視されていた。しかし、無期限出場停止処分によって、山川の今季中のFA権取得はほぼなくなったと言っていい。

「問題は今オフのトレードがあるかどうかでしょう。よく巨人の名前があがりますが、山川の守るファーストには中田翔がいるし、成長株の秋広優人も控えている。『それでも取りに行く球団が巨人』という見方もありますが、一昨年の中田翔の電撃移籍時はファンからの批判も多かったし、実際にあの頃から勝てなくなった。

 当時、中田獲得の前まではヤクルトや阪神と首位を争っていたのに、終盤には10連敗も喫して、最終的なシーズン成績は負け越しに終わりました。多くのファンが納得できない移籍劇で、チームがガタガタになった経験がある。その二の舞は避けるのではないか。山川自身には決める権利はないでしょうけど、中田へのバッシングを知っていますし、巨人に行って騒がれたくないはずです」

 過去に不祥事を起こした投手を獲得した中日、アメリカで女性問題を起こしたトレバー・バウアーと今季契約したDeNAなどに移籍の可能性はあるのか。

「大砲不在に悩む中日としたら、過去にホームラン王を3回獲得した山川は喉から手が出るほど欲しいでしょうし、DeNAもファーストで外国人のソトに以前のような成績を期待できなくなっている。山川を取れれば、佐野恵太は外野で使えますし、厚みは増します」

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