2020年の契約更改ではまだチャラさは見受けられない(時事通信フォト)

2020年の契約更改での山川選手(時事通信フォト)

罰金処分がなかった

 問題は、西武が山川を放出するかどうかだ。

「山川自身は今回の件で球団に不信感を募らせているとも言われています。山川の『無理矢理ではなかった』という主張を西武側が信じてくれなかったからです。そのため、弁護士に関しても球団の推薦ではなく自分で選んでいる。ただ、山川の保有権は西武にある。今回は無期限出場停止と発表されただけで、罰金はなかったですよね。この点が気になります」(球界関係者)

 2017年に巨人の山口俊が病院の警備員にケガをさせたとして、傷害の疑いで書類送検された。この時、巨人はシーズン終了までの出場停止に加え、罰金、減俸の処分を下した。その総額は1億円を超えたとみられている。

「山川は山口と同じく書類送検、不起訴の道を辿っています。山口のような1億円は多過ぎるとしても、本来なら球団から数千万円の罰金があってもおかしくない。しかし、ゼロとなれば、球団側に不信感を持つ山川に対して、西武が歩み寄った可能性もある。もちろん、今季の推定年俸2億7000万円からの大幅な減俸は間違いないでしょうけどね。西武は山川と契約する意思があるのかもしれません」(前出・球界関係者)

 オフの動向が注目される。

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