スポーツ

【大谷翔平とトラウト】互いに認め合う特別な関係 本気だったからこそWBC決勝戦も振り返らない

入団直後のキャンプでトラウト(右)と一緒にカートに乗る大谷翔平(写真/共同通信社)

入団直後のキャンプでトラウト(右)と一緒にカートに乗る大谷翔平(写真/共同通信社)

 右肘を手術して、今季終了となったエンゼルス・大谷翔平(29)。来年、大谷はどのチームでプレーするのか──そのキーパーソンになるのが、6年間をエンゼルスのチームメイトとして戦ってきた「盟友」マイク・トラウト外野手(32)だ。【前後編の後編。前編から読む

 * * *
 大谷はメジャー1年目から二刀流に挑戦して結果を残した。2年目、3年目と調子を落としても、トラウトは「彼は必ずやる」と復調を信じた。迎えた2021年シーズン。見事に復活した大谷は投手として9勝2敗、156奪三振、打者として46本塁打、100打点でシーズンを終えてMVPに。同年、オールスター前日のホームランダービー中にトラウトから着信があり、大谷が「マ~イク?」と相好を崩して電話に出たことも話題となった。MVP獲得後の会見で大谷は、自分ではなくトラウトをこう称えた。

「一緒にやることで勉強になったり、バッティングに関しては勉強させられっぱなしのところがある。そこを見てきたからいろいろ対応できた部分はあると思いますし、本当に一緒のチームで良かったなと思っている」

 一方で、互いを認め合い高め合う2人だからこそ、「一線を引く」特別な関係性もある。野球専門メディア「Full-Count」のMLB記者・小谷真弥氏が語る。

「イタズラ好きの大谷選手は、年の近い同僚にジョークを言ったりイジったりすることが多い。一方、トラウト選手にちょっかいをかける姿は見たことがありません」

 メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏もこう語る。

「チームの結果が出ず勝利に飢えているので、お互いの気持ちがよくわかるのでしょう。ただしあの2人がバッティングについて意見を交わす姿は見たことがない。お互いが敬意を払っていて、トラウトも大谷のやり方を認めているのでしょう」

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《大谷翔平が“帰宅報告”投稿》真美子さん「娘のベビーカーを押して夫の試合観戦」…愛娘を抱いて夫婦を見守る「絶対的な味方」の存在
NEWSポストセブン
令和最強のグラビア女王・えなこ
令和最強のグラビア女王・えなこ 「表紙掲載」と「次の目標」への思いを語る
NEWSポストセブン
“地中海の楽園”マルタで公務員がコカインを使用していたことが発覚した(右の写真はサンプルです)
公務員のコカイン動画が大炎上…ワーホリ解禁の“地中海の楽園”マルタで蔓延する「ドラッグ地獄」の実態「ハードドラッグも規制がゆるい」
NEWSポストセブン
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さん、撮り下ろしグラビアに挑戦「撮られることにも慣れてきたような気がします」、今後は執筆業に注力「この夏は色んなことを体験して、これから書く文章にも活かしたいです」
週刊ポスト
強制送還のためニノイ・アキノ国際空港に移送された渡辺優樹、小島智信両容疑者を乗せて飛行機の下に向かう車両(2023年撮影、時事通信フォト)
【ルフィの一味は実は反目し合っていた】広域強盗事件の裁判で明かされた「本当の関係」 日本の実行役に報酬を支払わなかったとのエピソードも
NEWSポストセブン
イセ食品グループ創業者で元会長の伊勢彦信氏
《小室圭さんに私の裁判弁護を依頼します》眞子さんの“後見人”イセ食品元会長が告白、夫妻のアパートで食事した際に気になった「夫としての資質」
週刊ポスト
ブラジルの元バスケットボール選手が殺人未遂の疑いで逮捕された(SNSより、左は削除済み)
《35秒で61回殴打》ブラジル・元プロバスケ選手がエレベーターで恋人女性を絶え間なく殴り続け、顔面変形の大ケガを負わせる【防犯カメラが捉えた一部始終】
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
《ルフィ事件》「腕を切り落とせ」恐怖の制裁証言も…「藤田は今村のビジネスを全部奪おうとしていた」「小島は組織のナンバー2だった」指示役らの裁判での“攻防戦”
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月12日、撮影/横田紋子)
《麗しのロイヤルブルー》雅子さま、ファッションで示した現地への“敬意” 専門家が絶賛「ロイヤルファミリーとしての矜持を感じた」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ツアーに本格復帰しているものの…(左から小林夢果、川崎春花、阿部未悠/時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫》川崎春花、小林夢果、阿部未悠のプロ3人にゴルフの成績で “明暗” 「禊を済ませた川崎が苦戦しているのに…」の声も
週刊ポスト
三原じゅん子氏に浮上した暴力団関係者との交遊疑惑(写真/共同通信社)
《党内からも退陣要求噴出》窮地の石破首相が恐れる閣僚スキャンダル 三原じゅん子・こども政策担当相に暴力団関係者との“交遊疑惑”発覚
週刊ポスト
山本アナは2016年にTBSに入局。現在は『報道特集』のメインキャスターを務める(TBSホームページより)
【「報道特集」での発言を直撃取材】TBS山本恵里伽アナが見せた“異変” 記者の間では「神対応の人」と話題
NEWSポストセブン