今回のベトナム訪問では、ファッションの面でも美智子さまへの格別なリスペクトを示された紀子さま(9月23日撮影、EPA=時事)
「美智子さまが海外を訪問されるときは、ぼかしや絞りといった日本の伝統的な和装の布地をスーツやお帽子に用いられ、常に『日本』の要素を服装で表現されていたと思います。紀子さまのこのドレスも、総絞りか縮緬に見える和テイストの布地で仕立てられていたように見えました。
特に強いインパクトを放っていたのは、袖がふんわりしているスカート部分。歩くたびにゆらゆら揺れるほどふんだんに布が使われており、お姫さまのようでした。『アニオー姫』を意識されたのかもしれませんね」(皇室ジャーナリスト)
前出の皇室関係者が、このドレスを分析する。
「少し高い位置で切り替えるハイウエストのデザインは、足長効果や女性らしいカービーな曲線を演出するためのデザインだと思います。ウエスト部分に同系色の細いサテンがあしらわれた部分は、5月の英国王の戴冠式でお召しになっていた水色の総レースのガーリーなドレスを彷彿とさせました。紀子さまは、ガーリーなお洋服がよくお似合いになりますね」
イギリスでのガーリーテイストに加え、ベトナム訪問は「美智子さまの要素」と「お姫さま要素」がプラスされたのかもしれない。