これまでのワクチン接種率(東京都の場合)
コロナワクチンの自己負担額について厚労省に聞くと、「まだ決まっていませんが仮に定期接種となるなら、65歳以上の高齢者についてはインフルエンザの予防接種と同じようなケースになります。その場合、費用負担は1500~2000円程度と考えられます」(感染対策部・予防接種課)と回答した。
来年4月以降の接種頻度がどうなるかについては、「流行期(秋~冬)の前に年に1回の『定期接種』への変更を含めて検討している段階です」(同前)とした。
久住医師はこう言う。
「今後も新型コロナが世の中からいきなり消えてなくなることは考えにくい。発症・重症化予防の効果やこれから先も新たな変異株が登場してくる可能性を考慮すると、“毎年の習慣”としてワクチンを打ったほうが安全だと思います」
片方の腕に同時接種も
コロナに加えて今年は「インフルエンザ」にも警戒が必要だ。
国内ではすでに1医療機関あたりの患者数が5週連続で増加するなど、季節外れの流行が続いている。関西福祉大学教授の勝田吉彰医師が語る。
「季節が真逆である南半球のオーストラリアなどの国では、2023年5月頃からインフルエンザが流行していました。コロナが落ち着いて、国際往来が増加したことで、海外からウイルスが流入したことも考えられます。5類移行後に感染対策を緩めたことも大流行につながっており、今後もさらなる拡大が予想されています」
