◆役員が全社員を対象に「面接」
スターダムには、昨年の『プロレス総選挙』(テレビ朝日系)で女子レスラー1位となったスターライト・キッドや、「meltear(メルティア)」というタッグで歌手デビューした中野たむ、なつぽいなど、多くの人気選手が在籍している。しかし、こうした人気選手の欠場が相次いでいる(スターライト・キッドは11月18日の試合で復帰)。
「選手の欠場が多くなった背景には、試合数の増加が指摘されています。リーグ戦の途中にビッグマッチを行なうなど、選手の身体に大きな負担がかかっています。人気選手の欠場が相次いでしまっているからか、最近は会場でも空席が出ています。ファンにも選手にも優しくない運営を続けていたら、せっかくここまでの人気団体に成長したスターダムが崩壊してしまう。ファンはそれを危惧していると思います」(前出・プロレスライター)
木谷オーナーは、茨城の試合での遅延騒動のなかXでお詫びを投稿し、今後の改善を約束。それを受けて、スターダムの公式Xもようやく『お詫びとお知らせ』と題して、払い戻しに対応することを発表。さらに大会当日、木谷オーナーは原田克彦社長(12月1日付で退任)とともに直接会場に出向き、来場したファンに向けて謝罪した。
「ただ、この日の試合も、当日に選手の欠場および対戦カードが一部変更になっているものの事前告知はありませんでした。そのため、後になって該当の選手が自身のXで発表する羽目になっています」(同前)
牛久市での試合の2日後の11月7日には、木谷オーナーはスターダムを運営するブシロードファイトの全社員を対象に、親会社であるブシロードの人事担当役員が面接することを発表。翌8日にはほとんどの社員の面接を終え、問題点の指摘や改善点の提案については取締役会の報告事項とした。果たして、新体制でファンの不信感を払拭することができるのか。