イメージ

コタツ記事にも様々なパターンがある(イメージカット)

 さっそく、コタツについて調べてみました。(←それっぽい書き出し)

 コタツと聞くと中年以上は、テーブルの下に付いている箱状の金網の中で、ヒーターが赤く光っている光景を思い浮かべます。天板の裏には緑色のラシャが貼られていて、その上で麻雀やトランプをした思い出がある人も多いでしょう。

 しかし、現在のコタツはそうではありません。天板の裏側に関して言えば、1980年代に一時期コルク張りが台頭しましたが、昨今は表も裏も似たような色でフラットになっているものがほとんど。もう麻雀はできません。テーブルの裏側のヒーターも高級品になればなるほど薄型で、赤い色に光るものは皆無です。(←実際に家電量販店の売り場に行って確かめたわけではなく、ネット情報を参照)

 昔はコタツと言えば正方形でしたが、今は長方形のほうが人気。丸いものもあります。高さは畳や床に座ってあたる昔ながらの足が短いタイプと、椅子に座ってあたる足が長いタイプがあり、これもニューフェイスである足が長いタイプが人気。最近コタツに縁がない人は、コタツ観を大胆にチェンジしましょう。(←このへんも同様。しかも拾った情報を根拠に、したり顔でアドバイス)

 昭和の日本の家にはコタツが必需品でしたが、平成に入った頃からコタツがない家が急激に増えました。ウェザーニュースが2018年に行なった調査によると、全国の49%の家庭はコタツを持っていないとか。保有率が低い都道府県は、東京(38%)、沖縄(32%)など。もっとも低かったのは意外なことに北海道(25%)でした。これはセントラルヒーティングが充実しているからと見られています。(←この流れだったら当然、保有率が高い都道府県を紹介すべきだが、その情報は探しても出てこなかったので省略)

 ちなみに、引越し比較・予約サイト「引越し侍」が2012年から2013年にかけて行なった調査では、保有率は全国平均で24.27%でした。保有率が高かったのトップ3は福島県(41.95%)、島根県(39.98%)、鳥取県(39.19%)。こちらでも東京、北海道、沖縄が保有率の低さを競っています。10年前の調査なので、今の保有率はもっと下がっているに違いありません。(←別の調査結果も紹介して、もっともらしさを補強)

 言い忘れるところでしたが、書き出しの虚子の俳句も、ネットで適当に探してきたものです。意味も勝手に解釈しました。間違っていたらごめんなさい。

 いかがでしたでしょうか。(←ネット記事における定番の締め)

 立派なコタツ記事を目指しましたが、簡単な道のりではありませんでした。もしかしたら、コタツではなく仕事机で書いたせいかもしれません。ま、どこにも取材せずに書いているという点では、押しも押されもせぬ「コタツ記事」なんですけど。

 なんだか「おいおい石原、それを言ったらお前の普段の原稿はどうなんだ?」と突っ込まれそうな気配がしてきました。まさに「炬燵で河豚汁」(←調べていてたまたま見つけた諺。安全や快適さを求めているのに、危険な行為を行なってしまう矛盾を示している)。コタツにもコタツ記事にも、謹んでお詫び申し上げます。

関連キーワード

関連記事

トピックス

復興状況を視察されるため、石川県をご訪問(2025年5月18日、撮影/JMPA)
《初の被災地ご訪問》天皇皇后両陛下を見て育った愛子さまが受け継がれた「被災地に心を寄せ続ける」  上皇ご夫妻から続く“膝をつきながら励ます姿”
NEWSポストセブン
子役としても活躍する長男・崇徳くんとの2ショット(事務所提供)
《山田まりやが明かした別居の真相》「紙切れの契約に縛られず、もっと自由でいられるようになるべき」40代で決断した“円満別居”、始めた「シングルマザー支援事業」
NEWSポストセブン
武蔵野陵を参拝された佳子さま(2025年5月、東京・八王子市。撮影/JMPA)
《ブラジルご訪問を前に》佳子さまが武蔵野陵をグレードレスでご参拝 「旅立ち」や「節目」に寄り添ってきた一着をお召しに 
NEWSポストセブン
前田健太と早穂夫人(共同通信社)
《私は帰国することになりました》前田健太投手が米国残留を決断…別居中の元女子アナ妻がインスタで明かしていた「夫婦関係」
NEWSポストセブン
オンラインカジノの件で書類送検されたオコエ瑠偉(左/時事通信フォト)と増田大輝
《巨人オンラインカジノ問題》オコエ瑠偉は二軍転落で増田大輝は一軍帯同…巨人OB広岡達朗氏は憤り「厳しい処分にしてもらいたかった。チーム事情など関係ない」
週刊ポスト
1990年代にグラビアアイドルとしてデビューし、タレント・山田まりや(事務所提供)
《山田まりやが明かした夫との別居》「息子のために、パパとママがお互い前向きでいられるように…」模索し続ける「新しい家族の形」
NEWSポストセブン
新体操「フェアリージャパン」に何があったのか(時事通信フォト)
《代表選手によるボイコット騒動の真相》新体操「フェアリージャパン」強化本部長がパワハラ指導で厳重注意 男性トレーナーによるセクハラ疑惑も
週刊ポスト
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
国技館
「溜席の着物美人」が相撲ブームで変わりゆく観戦風景をどう見るか語った 「贔屓力士の応援ではなく、勝った力士への拍手を」「相撲観戦には着物姿が一番相応しい」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【20歳の女子大生を15時間300万円で…】男1人に美女が複数…「レーサム」元会長の“薬漬けパーティ”の実態 ラグジュアリーホテルに呼び出され「裸になれ」 〈田中剛、奥本美穂両容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
前田亜季と2歳年上の姉・前田愛
《日曜劇場『キャスター』出演》不惑を迎える“元チャイドル”前田亜季が姉・前田愛と「会う度にケンカ」の不仲だった過去
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
NEWSポストセブン