ライフ

職場の忘年会で「この上司、ダメだ」と見捨てられるNGワード

イメージカット

距離か近くなるとリスクも増すと考えたほうがいいかも(イメージカット)

 自分は大丈夫、と安易に思い込まないほうがいいのがこの種のテーマだ。コラムニストの石原壮一郎氏が考察した。

 * * *
 今年の暮れは、久しぶりに職場の忘年会があるという方も多いでしょう。コロナ禍で接点が少なかった若手社員と親睦を深めるチャンスです。いっぽうでなまじ接点を持ったが故に、若手社員から「この上司、ダメだ」と見捨てられることにもなりかねません。むしろ、後者の可能性のほうが高いかも。

 しばらくぶりの職場の飲み会で、おじさん世代の側もカンが鈍っていたり、言ってはいけないセリフを忘れていたりします。やらかし1秒、冷たい目一生。あらためて「忘年会でのNGワード」をチェックしておきましょう。

一発退場! 昭和の香りが漂うメガトン級のNGワード5選

 まずは、昭和の香りが漂うメガトン級のNGワードから(「メガトン級」という形容詞自体、かなり昭和ですね)。「このぐらい言われなくてもわかってるよ!」と思うかもしれませんが、酔っ払ってしまうと、体に染みついた昔の癖が顔を出したりします。

その1「俺の酒が飲めないっていうのか!」
その2「気が利かないなあ。だから仕事も半人前なんだ!」
その3「おい、若手はなんか芸のひとつもやってみろ!」
その4「○○ちゃんは、クリスマスは誰と過ごすのかな?」
その5「△△さんの旦那がうらやましいよ。こんなイイ女と……(以下自粛)」

「なぜ言ってはいけないのか」の説明は、とくに必要ありませんね。若手のみなさんにおかれましては、上司の口からこういう言葉が飛び出したら、さぞ腹が立つかと存じます。ただまあ、腹を立てる価値もありません。四葉のクローバーを見つけたときのように、「珍しいものに出会えた。吉兆かもしれない」と思っていただけたら幸いです。

おじさんの常識は若手の非常識! ウンザリされるNGワード5選

 さっきの5つの言葉ほど明確ではないにせよ、自分では「普通」と思っている言動が、若手を激しくウンザリさせることもあります。気が付かないうちに、人格を疑われたり信頼をなくしたりしているかもしれません。

その1「おい、ねえちゃん」「この皿、下げて」と店員さんに偉そうな態度を取る
その2「揚げ物ばっかりだな」と料理に文句を付ける
その3「醤油にわさびを溶くやつがあるか」とウンチクを垂れつつダメ出しをする
その4「俺たちの若い頃は~」と過去の武勇伝を語り始める
その5「せっかくの機会だから、本音で話そう」と無理やり心を開かせようとする

 その1のように「こっちは客だぞ」という態度を見せるのは、昨今、人としてもっとも恥ずかしいことのひとつとされています。その2は、実際にイマイチな料理だったとしても、店を予約した幹事への配慮がまったくありません。その3みたいな調子でウンチクを垂れる人の知識は、往々にしてペラペラです(溶いてもOKという説もある)。

 その4は、本人は貴重なアドバイスをしているつもりかもしれません。しかし、聞かされる若手はそうは思っていないし、本人の自信や自負とは裏腹に、タメになる部分を探し出すことは困難です。その5も、かなり迷惑で鬱陶しいアプローチ。「今日は無礼講だ」と同じで、言う側が「そう言える自分」に酔っているだけの空疎な言葉です。

関連記事

トピックス

大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《大谷翔平が“帰宅報告”投稿》真美子さん「娘のベビーカーを押して夫の試合観戦」…愛娘を抱いて夫婦を見守る「絶対的な味方」の存在
NEWSポストセブン
令和最強のグラビア女王・えなこ
令和最強のグラビア女王・えなこ 「表紙掲載」と「次の目標」への思いを語る
NEWSポストセブン
“地中海の楽園”マルタで公務員がコカインを使用していたことが発覚した(右の写真はサンプルです)
公務員のコカイン動画が大炎上…ワーホリ解禁の“地中海の楽園”マルタで蔓延する「ドラッグ地獄」の実態「ハードドラッグも規制がゆるい」
NEWSポストセブン
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さん、撮り下ろしグラビアに挑戦「撮られることにも慣れてきたような気がします」、今後は執筆業に注力「この夏は色んなことを体験して、これから書く文章にも活かしたいです」
週刊ポスト
強制送還のためニノイ・アキノ国際空港に移送された渡辺優樹、小島智信両容疑者を乗せて飛行機の下に向かう車両(2023年撮影、時事通信フォト)
【ルフィの一味は実は反目し合っていた】広域強盗事件の裁判で明かされた「本当の関係」 日本の実行役に報酬を支払わなかったとのエピソードも
NEWSポストセブン
イセ食品グループ創業者で元会長の伊勢彦信氏
《小室圭さんに私の裁判弁護を依頼します》眞子さんの“後見人”イセ食品元会長が告白、夫妻のアパートで食事した際に気になった「夫としての資質」
週刊ポスト
ブラジルの元バスケットボール選手が殺人未遂の疑いで逮捕された(SNSより、左は削除済み)
《35秒で61回殴打》ブラジル・元プロバスケ選手がエレベーターで恋人女性を絶え間なく殴り続け、顔面変形の大ケガを負わせる【防犯カメラが捉えた一部始終】
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
《ルフィ事件》「腕を切り落とせ」恐怖の制裁証言も…「藤田は今村のビジネスを全部奪おうとしていた」「小島は組織のナンバー2だった」指示役らの裁判での“攻防戦”
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月12日、撮影/横田紋子)
《麗しのロイヤルブルー》雅子さま、ファッションで示した現地への“敬意” 専門家が絶賛「ロイヤルファミリーとしての矜持を感じた」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ツアーに本格復帰しているものの…(左から小林夢果、川崎春花、阿部未悠/時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫》川崎春花、小林夢果、阿部未悠のプロ3人にゴルフの成績で “明暗” 「禊を済ませた川崎が苦戦しているのに…」の声も
週刊ポスト
三原じゅん子氏に浮上した暴力団関係者との交遊疑惑(写真/共同通信社)
《党内からも退陣要求噴出》窮地の石破首相が恐れる閣僚スキャンダル 三原じゅん子・こども政策担当相に暴力団関係者との“交遊疑惑”発覚
週刊ポスト
山本アナは2016年にTBSに入局。現在は『報道特集』のメインキャスターを務める(TBSホームページより)
【「報道特集」での発言を直撃取材】TBS山本恵里伽アナが見せた“異変” 記者の間では「神対応の人」と話題
NEWSポストセブン