伊達さんの弟子になったのは、今の事務所に移籍する前から。上京して1、2年くらいした頃ですね。「サンド~」さんも売れる前で、「サンド~」さんの事務所が主催するライブに、私が出させてもらっていた縁で知り合いました。当時、私は黒髪ストレートの“真面目な事務員”みたいだったので、金髪に色眼鏡だった伊達さんが「対照的で面白いから弟子やれよ」と。弟子といっても、鞄持ちとかをしたわけじゃないんですけどね。
「ダンナさん」との出会いは
ダンナさんとくっつけてくれたのも伊達さんなんです。ウチのダンナさんはもともとバイト先の友人。お笑いが好きでライブを見に来てくれたり、2人でご飯に行ったりはしてたんですけど、男の人としてはまったく見ていませんでした。
ところが、伊達さんは私が彼のことを好きなんだと勘違いしていて。罰ゲームで私が罰を受けることになったとき、彼に「付き合って」と言わされ……。そうとは知らない彼は、ノリで「いいよ」とOKしてくれたものだから、私は「あれは罰ゲームだから、なかったことに」とは失礼で言い出せず、付き合うことになりました。
しばらくモヤモヤしながら付き合っていたんですけど、あるとき、私が風邪をひいて、彼が看病してくれたことで心が動きました。おかゆを作ってくれて、ネギを焼いて首に巻いてくれたんです。ネギを首に巻くなんて、親にもしてもらったことがないのに! こんなに大事にしてくる人いないな、って感じて落ちましたね(笑)。私は男の人を見る目がなくて、それまでろくな人と付き合っていなかったから、伊達さんがくっつけてくれなかったら、私、きっと今も独身だったと思います。
ダンナさんは2歳年下のサラリーマン。お笑いにすごく理解がある“できた人”です。「男かな? 女かな?」のネタにも「恥ずかしいからやめろ」とか、全然言いません。まぁ、もう見慣れちゃったんだと思いますけど(笑)。むしろ、バリバリの下ネタを「よくできてて面白い」と言ってくれるような人なんです。