東京第六検察審査会から送られてきた議決通知書(篠原さん提供)
篠原さんは東京地検に告発状を提出。しかし、その3日後には、「具体的な証拠がなく事実確認も不充分」であることを理由に告発状を「返戻」された。証拠を集め直し、2021年12月に告発状を再提出した篠原さんだが、2023年3月にある通知が届いた。
「検察は、佳代さんは不起訴処分だと返答してきました。彼女の行為は詐欺だとは認められないということです」(篠原さん)
篠原さんは4月、検察審査会に対して、不起訴処分を不服とする申し立てを行った。それに対する議決通知書が、12月9日、手元に届いた。
「『議決の趣旨』にはひとこと『本件不起訴処分は、いずれも相当である』とだけ書いてあった。不起訴処分を覆せるだけの証拠がない、というのが議決の理由です。まともに捜査した形跡もないのに残念です」(篠原さん)
本件に関し、東京都洋菓子健康保険組合と日本年金機構に、不服申し立ての審査中だった4~12月の間に、検察審査会から何らかの事情聴取があったかそれぞれ問い合わせたところ「回答は差し控えます」とのことだった。「どのみち佳代さんを詐欺罪で起訴するのは難しかったでしょう」と語るのは、岡野法律事務所九段下オフィスの伊倉秀知弁護士だ。
「まず、詐欺罪は7年で時効になるため、2010年頃に起きたといわれる遺族年金の不正受給疑惑はすでに時効と思われます。また、傷病手当の不正受給についても、洋菓子店と軽井沢のレストラン双方から証拠となる資料の提出が必要不可欠です。佳代さんが積極的に人をだまそうとしていたなど悪質性が強くない限り、詐欺罪としての刑事事件化はないのではないか」
さらに元検察官でベリーベスト法律事務所の日笠真木哉弁護士も続ける。
「国民から構成された検察審査会が、不起訴処分が相当という判断を下したということは、国民感情としても起訴するに足りる証拠がないと判断されたということ。これ以上手の打ちようがないので、佳代さんは事実上の『無罪放免』なのです」
佳代さんの息子・圭さんは、妻の眞子さんとのニューヨーク生活を新たなステージに進めようとしている。渡米以降、住んでいたマンションを11月下旬に引き払ったのだ。
「ふたりはニューヨーク郊外にある、価格2億円ともいわれている白亜の大豪邸への引っ越しが取り沙汰されている。豪邸は現在リノベーション中なので、その完了を待って入居するのではないでしょうか」(在米ジャーナリスト)
暖炉付きのリビング、そして3つのベッドルーム。当該の大豪邸はふたりで暮らすには充分である。
「小室さんが佳代さんを呼び寄せても窮屈さを感じるどころか、賑やかに楽しく暮らせるでしょう」(前出・在米ジャーナリスト)
また、佳代さんにとって「不起訴」はさらなる追い風になるに違いない。
「刑事告発され、起訴されかねない状況は、佳代さんとしても気が気ではなかったはず。今回、不起訴が確定したことで、『私は無罪!』とすがすがしい気持ちで心置きなく渡米できるのではないでしょうか」(皇室ジャーナリスト)
「潔白」の身となった佳代さんの新たな生活が幕を開けようとしている。
※女性セブン2024年1月4・11日号