江口の撮影は30分ほどで終わり、続いては、同じ場所に“謎の女”(のちに実は警視庁警務部の監察官と判明)を演じる中村アン(36)が現場入りした。
「中村さんはスマホで歩きながら話すシーンを繰り返し撮影していました。単純な演技のように見えましたが、カットがかかりスタート位置に戻る時に、中村さんは大きく腕を広げて歩いたりと、ウォーミングアップのようなことをしていて。些細なシーンも真剣に取り組むプロ根性を感じました」(同前)
また、近くでは神奈川県警捜査一課のキャリア刑事を演じる松本若菜(39)の撮影が行なわれていたという。別の目撃者が言う。
「なんてことないような道を歩く場面だったのですが、信号とタイミングを合わせなければならないようで、その待ち時間の間、松本さんは変顔をしてスタッフを笑わせていました」
ドラマ関係者がこう明かす。
「今回は超豪華キャストをそろえただけに、撮影スケジュールを組むのに苦労したといいます。3編の別のドラマを撮影するのと同じような進行で、大物たちの日程を抑えなければいけない。そのため、クランクインは前倒しになり、真冬の1日の話でありながら、撮影は真夏にスタート。猛暑の中、キャストたちは氷を仕込んだ『アイスベスト』を着込むなどして撮影に挑んだのです」