パーティーには多くの参加者がいたようだ(京都府向日市議会の和島一行市議のXより)

パーティーには多くの参加者がいたようだ(京都府向日市議会の和島一行市議のXより)

10日後には東京でもパーティー

 それだけではなかった。

 特捜部が安倍派と二階派の事務所を強制捜査した翌日の12月20日にも、泉氏は国会議事堂に近い東京・平河町のホテル「ルポール麹町」(地方職員共済組合麹町会館)でパーティーを開いていた。

「セミナー形式で講師は泉代表本人でした」(関係者)

 国会議員がパーティーを開く場合、同じ党の議員に案内状を出し、互いに会費を払って秘書などを出席させるケースが多いが、泉代表のパーティーは、立憲民主党の複数の議員の事務所に確認しても、「案内も来ていないし聞いていない」と、党内でもほとんど知られていない。

「泉さんは年に何回かパーティーを開いているようだが、基本、党内に案内は来ない。支援者や地元・京都の地方議員だけでやっているようだ」(立憲民主党関係者)

 もちろん裏金を作ったりせず、政治資金規正法に則って政治資金パーティーを開くなら問題はないが、それにしてもタイミングが悪い。

 安倍派の裏金問題をきっかけに政治資金パーティーのあり方に批判が高まり、公明党の新妻秀規・参院議員は12月22日に政治資金パーティー「議員在職十周年 第二回新妻ひでき君と未来を語る会」を予定していたが、中止を決めた。

 立憲民主党も「自民党派閥裏金調査チーム」を組織し、岸田政権追及に本腰を入れる構えだ。

「年明けから野党各党の裏金追及合戦が始まり、1月26日召集で調整されている通常国会はスキャンダル追及国会になる。それなのに、野党第一党の党首が党内のほとんどが知らないうちにパーティーを2回も開いていたなんて足を引っぱるにもほどがある。パーティーを中止するという判断ができなかったこと自体、泉さんの野党第一党の党首としての資質が問われても仕方がない」(立憲民主党関係者)

 泉代表はどう答えるか。NEWSポストセブンの取材に泉事務所は文書で回答した。

「当事務所では、様々な形式で講演会など各種会合を開催しております。企画の形式は、各スピーカーによる講演、泉との対談、泉による講演、など様々であり、12月20日の会合については、泉による講演と対話集会を行っております。こうした会合は後援者向けの会合であるため、従来から党所属議員にはご案内をいたしておりません」

 立憲民主党の岡田克也幹事長は、12月12日の記者会見で、2024年5月に予定していた党としての政治資金パーティーを「白紙に戻す」として、中止する考えを明らかにしていた。パーティー開催について、党の方針と代表個人の方針は異なるようだ。

泉健太氏(時事通信フォト)

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