国内

安倍晋三元首相の母・洋子さん死去で「安倍家の政治的宿命」から解き放たれた昭恵さん 新天地は“一番興味がある”スピリチュアルの世界か

2022年6月の洋子さんの誕生日パーティーの様子。左端が洋子さん、左から3人目が昭恵夫人、右隣が晋三氏(晋三氏のXより)

2022年6月の洋子さんの誕生日パーティーの様子。左端が洋子さん、左から3人目が昭恵夫人、右隣が晋三氏(晋三氏のXより)

 安倍晋三・元首相の母で「政界のゴッドマザー」と呼ばれた洋子さんが2月4日に死去した(享年95)。安倍家と親交が深かった政治ジャーナリスト・野上忠興氏が語る。

「洋子夫人は若い頃から父の岸信介・首相の選挙の応援に立ち、結婚してからは夫の安倍晋太郎氏(元外相)を支え、夫の亡き後は息子の晋三氏に総理の夢を託した。岸家と安倍家の政治的命脈を伝えていくことを生涯の役割と考えた人でした。

 晋三氏が凶弾に倒れて安倍家の跡目がいなくなり、夫と息子が築いた安倍派が解散に追い込まれたのを見届けるように亡くなったのは政治の因縁、栄枯盛衰を感じます」

 そして洋子さんの死で“安倍家の政治的宿命”から解き放たれたのがアッキーこと安倍昭恵夫人だろう。

「昭恵さんは夫・晋三氏の死後、巨額の政治資金を受け継いで安倍派議員から“2代目ゴッドマザー”の役割を期待されていたが、政治に興味があった人ではないから、洋子さんが亡くなったことでようやく政治から離れることができるのではないでしょうか」(同前)

 現在、昭恵夫人は東京と安倍家の地盤である山口を頻繁に行き来し、山口で有機農法の米作りに打ち込んだかと思うと、東京では歌舞伎町にたむろする「トー横キッズ」の支援イベントを主催するなど活動の幅は広い。

 しかし、東京の安倍邸には昭恵夫人の所有分はなく、いずれ安倍邸を出て晋三氏から相続した下関市の家に移るのではないかと見られている。安倍家に近い関係者が語る。

「昭恵さんが一番興味を持っているのはスピリチュアルの世界です。以前、世界こどもサミットで一緒に実行委員を務めた女性霊能者とは今も友達だし、最近は空海に入れ込んでいるみたいですよ。訪れる先々で、現地の占い師に占いもしてもらっているようです。

 安倍家という“くびき”が取れたことで、そういった活動をもっと熱心に行なっていくのではないでしょうか。知人には、『自分のやりたいことを形にできる団体を立ち上げたい』と話していたそうですし、スピリチュアル関連の団体を作り、そのリーダーとなっていくのかもしれません」

 これまで数々のスピリチュアルな発言を残している昭恵夫人。居酒屋UZUを開店した時は、「地球の成り立ちも渦で、宇宙に通じている全てが渦」と語り、大麻に関しては「麻というのはとても波動の高い植物であって、その天と宇宙と人間をつなぐような植物である」と話した。X(旧ツイッター)に「私の成長は“無”に近づくことでしょうか」と書き込んだこともある。

 新天地でどんな活躍を見せてくれるのか。

※週刊ポスト2024年2月23日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・イメージ 写真はいずれも当該の店舗、販売されている味噌汁ではありません)
《「すき家」ネズミ混入味噌汁その後》「また同じようなトラブルが起きるのでは…」と現役クルーが懸念する理由 広報担当者は「売上は前年を上回る水準で推移」と回答
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン