医師で秋津医院院長の秋津壽男氏はこう解説する。
「酸素濃度が高いと、普段は火がつかないものに火がついてしまう危険性があり、在宅酸素療法の患者さんには『火気厳禁』というのは常識です。
在宅酸素療法には、空気中の酸素を濃縮する装置を使うタイプと、酸素ボンベを使うタイプがあります。後者のほうが酸素濃度は高くなりますが、いずれのタイプでも危険性はあるので火気の取り扱いには注意が必要です」
独立法人・医薬品医療機器総合機構が出している「医療安全情報」でも、「患者さん自身はもちろん、家族の方々なども酸素濃縮装置や液化酸素装置、酸素ボンベの周辺での喫煙や火気は厳禁です」と記され、「周囲2m以内に火気を置かないこと!」と強調されている。
前出の「お知らせ」を出したことから見ても、在宅酸素療法患者の近くでのタバコは“狙った不適切演出”ではなかったようだ。
ドラマ自体は大好評で、次の放送を楽しみにするファンの声は多い。今後も“ギリギリのライン”で視聴者を楽しませてほしい。