芸能

【高田文夫氏、ナイツ塙氏、神保喜利彦氏が語る東京漫才】晴乃チック・タック、Wけんじ、てんや・わんや…昭和40年代のスターたち

「やんなっ!」「バカだなっ!」で一世を風靡した。Wけんじ(1961年結成)

「やんなっ!」「バカだなっ!」で一世を風靡した。Wけんじ(1961年結成)

 漫才協会外部理事である高田文夫氏が「東京漫才について語ろう」と呼び掛け、第七代漫才協会会長のナイツ・塙宣之氏と芸能研究家の神保喜利彦氏が応じた。1960年代に活躍した晴乃チック・タック、Wけんじ、1950年代から1980年代にかけて活躍した獅子てんや・瀬戸わんやらの人気ぶり、その芸について語り合った。【全3回の第2回。第1回から読む

 * * *
高田:晴乃チック・タックはアイドルだったよ。

塙:かっこよかったんですか?

高田:チックは背が高くてかっこよかった。で、タックのほうは小さくて、かわいらしかった。

塙:二枚目がツッコミ?

高田:そう。タックが、「いいじゃな~い」ってボケて、鼻の穴広げて「どったの?」って訊くんだよ。赤ちゃん言葉みたいな感じで。そしたら、女の子がキャーッって。『平凡』『明星』の表紙に出たりしてたのよ。

神保:三波春夫と割看板したっていうぐらいですからね、歌舞伎座で。

塙:漫才としても面白かった?

高田:うまいんだよ。話芸としても達者だった。

神保:二人ともチャキチャキの江戸っ子なんです。

高田:チックは早世しちゃったけれど、タックはその後の高松しげお。青島幸男の後に『意地悪ばあさん』やったし、今でも時々役者で出てくる。で、チック・タックと並ぶ大スターがWけんじだったの。

神保:どちらも流行語をつくるのがうまかったですね。

高田:ダチョウ倶楽部が「バカだなっ!」ってやる。あれはもともとWけんじがやってた。

神保:『大正テレビ寄席』をはじめ、当時、演芸番組がいっぱいあったんですよ。子どもたちもみんな見ている。

高田:お茶の間全員で一緒に笑ってるんだから。

関連記事

トピックス

寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《ベビー服は男の子のものでは?》眞子さん、夫・小室圭さんと貫く“極秘育児”  母・佳代さんの「ラブコール」も届かず…帰国が実現しない可能性も
NEWSポストセブン
吉沢亮演じる喜久雄と横浜流星演じる俊介が剣幕な表情で向かい合うシーンも…(インスタグラムより)
“憑依型俳優”吉沢亮主演の映画『国宝』が大ヒット、噂される新たな「オファー」とは《乗り越えた泥酔事件》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“半日で1000人以上と関係を持った”美女インフルエンサー(26)がイギリスの公共放送で番組出演「口をすぼめて、吸う」過激ビジュアル
NEWSポストセブン
映画『国宝』で梨園の妻を演じた寺島しのぶ(52)
《無言の再投稿》寺島しのぶ、SNSで2回シェアした「画像」に込められた歌舞伎役者である息子・尾上眞秀への“覚悟”
NEWSポストセブン
元横綱・白鵬の宮城野親方に相撲協会はどう動くか(八角理事長/時事通信フォト)
八角理事長体制の相撲協会に「70歳定年制」導入の動き 年寄名跡は「105」しかないため人件費増にはならない特殊事情 一方で現役力士が協会に残ることが困難になる懸念も
NEWSポストセブン
「池田温泉旅館 たち川」の部屋風呂に「温泉偽装疑惑」。左はHPより(現在は削除済み)、右は従業員提供
「水道水にカップ5杯の重曹を入れてグルグル…」岐阜県・池田温泉「高級旅館」の部屋風呂に“温泉偽装”疑惑 ヌルヌルと評判のお湯の真実は…“夜逃げ”オーナーは直撃に「誰からのリークなの? それ」
NEWSポストセブン
これまでジャズ歌手などとしても活動してきた参政党・さや氏(写真/共同通信社)
参政党・さや氏、歌手時代のトラブル証言 ジャズバーのママが「カチンときて縁を切っちゃいました」、さや氏は「そうした事実はない」…真っ向食い違う言い分
週刊ポスト
もうすぐ双子のママになる。Numero.jpより。
Photos:Mika Ninagawa
中川翔子3年にわたる不妊治療と2度の流産を経験 。 双子の男の子のママになる妊婦姿を披露して話題に
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《女優・趣里の現在》パートナー・三山凌輝のトラブルで「活動セーブ」も…突破口となる“初の父娘共演”映画は来年公開へ
NEWSポストセブン
岐阜の「池田温泉旅館 たち川」が突然の閉鎖、事業者が夜逃げした(左は旅館のInstagramより)
【スクープ】岐阜県の名所・池田温泉の人気旅館が突然の閉鎖 町が運営委託した事業者が“夜逃げ”していた! 町長からは228万円の督促状、従業員が告発する「オーナーの計画」 給料も未払いに
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《元人気芸妓とゴールイン》中村七之助、“結婚しない”宣言のルーツに「ケンカで肋骨にヒビ」「1日に何度もキス」全力で愛し合う両親の姿
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【スクープ】大谷翔平「25億円ハワイ別荘」HPから本人が消えた! 今年夏完成予定の工期は大幅な遅れ…今年1月には「真美子さん写真流出騒動」も
NEWSポストセブン