朝4時に起床、1時間散歩、新聞を4紙読む。読書家で、1日に5人に会う
余計なものはいらない、この世の中は「知識」がすべて
──本明さんご自身は何にお金を使いますか?
僕は一週間、5000円くらいで暮らせます。酒は飲まないし、グルメじゃないし、服も2着あれば十分。余計なものはいらないんです。僕がほしいのは知識ですね。この世の中は知識がすべてだと思うんです。毎朝4時に起きて1時間散歩して、新聞を4紙読みます。最近は週2冊くらいしか読めないけど本も好きだし、どんなことでもいいから知らないことを教えてもらいたくて、一日、5人には会います。
ただ、お金はあったほうがいいんですよ。商売するためにはお金が必要だから。
──新たなビジネスとして、おにぎり屋(「おにぎり まんま」)を始めました。なぜ「おにぎり」だったのでしょうか? 最近は、外食といえば高級店も人気ですが。
僕、金持ちぶってるやつが嫌いだし、体にやさしい日本食は、これから流行ると思うんです。それにスニーカーにはブームの波があるけれど、おにぎりは、コンビニの4番バッターですよね。うちのおにぎりは、一つ400~500円くらいで、家で作ろうと思ったら作れるんですけど、仕込みに手間がかかるから、ほとんどの人は作らないと思う。体にいいもの、美味しいものを食べたい人たちに向けて、いま、いろいろとアイデアを練っているところです。これからは小さく、面白いことをやっていきたいんですよ。商売は面白くなくちゃいけない。
──本明さんが考える商売の核って何ですか?
いろんな人に会えることですね。人間関係の中にしか商売はないし、人間関係の中にしか幸せはないと僕は思っています。
