しかし、虚偽の投稿、なかでもデマを拡散すると周囲に迷惑をかけてしまいかねない。気になる情報を見かけた時も、必ず情報が信頼できるかどうか確認する習慣をつけよう。本当かどうか確認できない場合は、少なくともシェアなどしないことが大切だ。
情報を収集・発信するときのポイントは、「だいふくあまい」と覚えておこう。収集が「だいふく」、発信が「あまい」だ。
「だ」は誰、つまり情報の一次ソースである発信者を確認し、信頼できるかどうか確認すること。省庁や自治体、専門家、メディアなどなら信頼できる可能性が高いが、知らない一個人の場合は、プロフィールや前後の投稿などを確認して判断する必要がある。
「い」はいつ、その情報が最新のものかどうか確認すること。「ふく」は複数、信頼できる複数のソースがあるか確認しよう。
「あ」は安全、自分が安全な状況で情報発信を行うこと。「ま」は間違った情報にならないか、「い」は位置情報をつけた上で発信をすることを意識すると良い。
平時にフォローして有事に備えよう
インターネットしかつながらない状態で救援要請をするなら、フォロワーを超えて読まれるXの利用のほうが公的なところへも声が届く可能性は高まるが、住所や名前等がネット上に残り続けるリスクもあるし、事情が分からず曲解される恐れもある。Xでなければと思い込まず、LINEやFacebookなどを使って、友人限定で救援要請を送る方法もあるだろう。
いざという時に一から情報収集するのではなく、平時から必要なアカウントをフォローしておくと安心だ。首相官邸(災害・危機管理情報)(@ Kantei_Saigai)、気象庁防災情報(@ JMA_bousai)、ウェザーニュース(@wni_jp)、NHKニュース(@nhk_news)、特務機関NERV(@UN_NERV)等の災害関連情報が得られるアカウントの他、被害状況や避難所、救援物資等の情報が得られる居住する自治体や市区町村長のアカウント等もフォローしておこう。
災害はいつ自分の身に降りかかるかわからない。普段から備えておき、いざというときには当記事を参考に、デマに気をつけて情報収集・発信などを心がけてほしい。