おかみさんの仕事がどんどん増える
相撲部屋の運営を取り仕切るおかみさんの負担は大きいと、紀子さんは強調する。
「親方は稽古をちゃんと見ればいいわけですが、私の仕事がどんどん増えてしまった。病人が出たら、病院まで運転して連れて行ったりもします。ホームシックになる子もいます。その子たちを慰めたり、車の後ろに乗せて、ここが都庁よとか観光案内したり、自宅に上げてちょっとご飯を食べさせたり、慰めたり。何が大変って、すべてが大変でした。だから今回も、伊勢ヶ濱親方よりおかみさんのほうが大変だと思いますね」
現在の角界で最大の大所帯となる伊勢ヶ濱部屋には、どんな困難が待ち受けているだろうか。
※週刊ポスト2024年4月26日号