4月20日、27日放送予定のゲストは山田まりや。「芳恵さんに会えて光栄です!」と大はしゃぎした彼女は、デビューのきっかけから近況までを語った

4月20日、27日放送予定のゲストは山田まりや。「芳恵さんに会えて光栄です!」と大はしゃぎした彼女は、デビューのきっかけから近況までを語った(撮影/木寺紀雄)

「『夜のヒットスタジオ』より緊張しました」

 1981年、カバー曲『ハロー・グッバイ』でスターへの階段を駆け上がった。

「アグネス・チャンさんや讃岐裕子さんが歌っていたとは知りませんでした。レコーディング日の朝に曲の資料をいただいて移動の車中で覚えて。スタジオで歌ったのは、たった3回でした」

 楽曲カバーとは縁が深い。1985年には『し・の・び・愛』もヒットさせた。

「元の『しのび逢い』(※高見知佳の1979年シングル『セザンヌの絵』のB面に収録)だとタイトルが大人っぽいので、『し・の・び・愛』を私が提案したら、作詞、作曲の高見沢俊彦さんが快諾してくださいました。数年前、ラジオの収録スタジオで偶然お会いし、ご挨拶に伺ったら、本番中なのに『番組に出てよ、出てよ』と招いていただき、嬉しかったです」

 2000年代以降、3枚のカバーアルバムを発売した。

「選曲に悩みました。CDを何十枚も積み重ねて歌詞とにらめっこし、カラオケボックスに3日間こもって歌えるかを試しました。制作を通して、歌詞を語ればいいんだなと改めて名曲の素晴らしさを実感しました」

 この日の収録では、カバーアルバムから鳥羽一郎の『カサブランカ・グッバイ』を歌唱。今は4枚目の制作を思案中だという。番組では時折、自身のヒット曲も披露する。

「海援隊さんがゲストの回で、私が作詞した『KU・ZU~ワタシの彼~』を歌った時は『夜のヒットスタジオ』より緊張しました。歌い終わると、武田鉄矢さんが“金八先生”のように歌詞に感想をくださり、感激しました。こうしたかけ合いも含めて、番組を楽しんでいただきたいですね!」

【プロフィール】
柏原芳恵(かしわばら・よしえ)/大阪府出身。1980年、シングル『No.1』で歌手デビュー。翌年、『ハロー・グッバイ』がヒットし、『輝く! 日本レコード大賞』のゴールデン・アイドル賞受賞。沢田研二『ス・ト・リ・ッ・パ・ー』、井上陽水『傘がない』など男性ヴォーカリストの名曲をカバーしたアルバム『encore』シリーズの第3弾『encore3 “七変化・響”』発売中。

取材・文/岡野誠

※週刊ポスト2024年4月26日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
列車の冷房送風口下は取り合い(写真提供/イメージマート)
《クーラーの温度設定で意見が真っ二つ》電車内で「寒暖差で体調崩すので弱冷房車」派がいる一方で、”送風口下の取り合い”を続ける汗かき男性は「なぜ”強冷房車”がないのか」と求める
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト