国内

犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】

国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん

国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん

『「女ヤクザ」とよばれて──ヤクザも恐れた「悪魔の子」一代記』(西村まこ著)が、清談社Publicoから発売された。ヤクザ関連の著作も多い社会学者の廣末登氏が本の構成や監修等に携わった。西村氏の執筆は、廣末氏との対話を通して過去の記憶を呼び起こしながら進められたが、その内容は長年ヤクザ取材をしてきた廣末氏でも驚くような「“陰湿”な女性特有の“悪”が際立っていた」という。それもそのはず、西村氏は国が認めた日本の裏社会史上初めての“女ヤクザ”なのだ。

 西村氏自身は“極悪な過去”を思い出し、体調を崩したほどだった。そんな彼女がなぜ、元ヤクザの更生支援や地域の清掃といった慈善活動に勤しむようになったのか。廣末氏が特に印象に残った西村氏が血気盛んな20代の頃のエピソードを紹介する。【前後編の前編】

──「まこ」というお名前は、本名では無いと聞きましたが。

 はい。名古屋市内の中学校に通っていた頃に付いたあだ名が「まこ」でした。私は、現在「西村まこ」と名乗っていますが、本名は和代です。まこの意味は何かというと、悪魔の子──悪魔の「ま」と子の「こ」を取って、「まこ」となったのです。

 自分で言うのもなんですが、中学時代から私の所業はエグイものでした。たとえば、不良を気取りたいけれど不良になれない中途半端な同級生がいました。彼女にしたイタズラは「やりすぎたな」という反省とともに鮮明に記憶に残っています。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平の投手復帰が待ち望まれている状況だが…
大谷翔平「二刀流復活でもドジャースV逸」の悲劇を防ぐカギは“7月末トレード” 最悪のシナリオは「中途半端な形で二刀流本格復活」
週刊ポスト
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
“進次郎劇場”で自民党への逆風は止まったか
《進次郎劇場で支持率反転》自民党内に高まる「衆参ダブル選挙をやれば勝てる」の声 自民党の参院選情勢調査では与党で61議席、過半数を12議席上回る予測
週刊ポスト
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト