呂布カルマ(本人のインスタグラムから)

「寛容ラップ」も話題になった呂布カルマ(本人のInstagramより)

呂布カルマ──相手を言い負かしても得るものはない

 呂布カルマは、数々のMCバトルで優勝を果たして「最強」とも称されるラッパー。テレビのコメンテーターとしても活躍し、ACジャパンのCMでは、相手をディスらない「寛容ラップ」を披露して話題になった。

 2022年、インターネット番組「マッドマックスTV論破王」(ABEMA)に出演したときには、「論破王」として名高いひろゆきに勝利。以後、レギュラー出演となった。

 だが、文春オンラインのインタビューでは「いまだに自分が本当にディベートが得意なのかわかっていないです」と回答。その理由をこう明かした。

「ディベートって、自分の主義主張をぶつけるよりも、相手の立場に立つことがポイントじゃないですか。そもそも、そのルールを理解していない対戦相手がほとんど」

 相手を論破すること自体にも否定的で、「ある程度大人だったら、論破なんてしないほうがいいとわかるじゃないですか。幼稚なんですよ、論破って」として、ディベートの本来のあり方について、次のように語った。

《ちゃんと相手に逃げ道を残してあげる、それがディベートの正しいやり方だと思うんですよ》

 ビジネスでもプライベートでも、相手の間違いを指摘したり、意見を戦わせたりするときに、言いすぎてしまわないように、頭に入れておきたい言葉である。

 インタビューで呂布は「実際ひろゆきさんも『論破しましたよ』なんて言いません」とも。よくある誤解をさりげなく解くあたりにも、気遣いを感じる。 相手を言い負かしても得るものは何もなく、失うものしかない。熱意があるばっかりに、自分の意見だけを主張しすぎていないか、気をつけよう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
列車の冷房送風口下は取り合い(写真提供/イメージマート)
《クーラーの温度設定で意見が真っ二つ》電車内で「寒暖差で体調崩すので弱冷房車」派がいる一方で、”送風口下の取り合い”を続ける汗かき男性は「なぜ”強冷房車”がないのか」と求める
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト