スポーツ

《能面のような表情で出廷》水原一平被告が1か月前には留めていた「白シャツの第一ボタン」をはずしていたのはなぜか?臨床心理士が着目した「変化」

アメリカ・ロサンゼルスの裁判所前で、報道陣に囲まれる米大リーグ・大谷翔平選手の元通訳、水原一平被告(EPA=時事)

アメリカ・ロサンゼルスの裁判所前で、報道陣に囲まれる米大リーグ・大谷翔平選手の元通訳、水原一平被告(EPA=時事)

 約1か月ぶりに公の場に現れたドジャース大谷翔平選手の元通訳、水原一平被告の様子は、さまざまなメディアで報じられ、そのやつれた様子に驚きの声が上がった。1か月前とほぼ同じ服装なのに、なぜ印象が異なるのか。臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、「白シャツの第一ボタン」に着目して分析する。

 * * *
 ドジャースの大谷翔平選手の口座から、日本円にしておよそ26億円を不正に送金したなどとして、銀行詐欺などの罪で起訴された元通訳の水原一平被告が、14日(日本時間15日)、ロサンゼルス連邦地裁に出廷した。多くの報道陣が待ち構える中、事件発覚後、初めて公の場に姿を現した水原被告だが、その表情はまるで能面のようだった。

 車から降りた水原被告は前回の出廷時と同じで、黒のスーツに白いシャツ、ノーネクタイ姿。違っていたのは第一ボタンをはずしていたことだ。前回、法廷に姿を見せた際は、シャツのボタンを一番上まで留めていた水原被告。入廷する際は足かせをつけられ、歩く度に鎖を引きする音が静まり返った法廷内に響いていたと報じられていたが、この時はまだ銀行詐欺容疑で刑事訴追されている段階で、被告ではなく容疑者だったのだ。

 シャツの第一ボタンを留めているか、いないかというのは小さな差だが、相手が受ける印象はずいぶんと違うものだ。一般的にはシャツのボタンを上までしっかり留めていれば、真面目で几帳面など少々固い印象を与えやすくなる。その反面、ボタンをはずしていればカジュアルでラフな印象になる。容疑者として初めての出廷であれば、少しでも裁判官に与える印象を良くしたいという意識が働いたとしても不思議ではない。だが今回はすでに司法取引に応じて罪を認めているという段階だ。裁判官の心証をよくするよう取り繕う必要もなかったのだろう。

首元は人間にとって「急所」

 次に考えられるのは、前回は無意識のうちに自分を守ろうとしたのではないかということだ。首元は人間にとって大事な急所だ。出廷時の不安から、自分を守ろうとして第一ボダンと留めたという推測もできる。また『非言語行動の心理学 対人関係とコミュニケーション理解のために』(北大路書房)で心理学者のV・P・リッチモンドとJ・C・マクロスキーは、服は自分の身体を隠す隠蔽性や保護性を持つと書いている。身体を覆えば覆うほど、自分を隠し保護することができるのが服。この時はまだ隠していることがあったのだろう。その後、大谷選手から歯の治療費を騙し取っていたことも判明している。

関連キーワード

関連記事

トピックス

“ミヤコレ”の愛称で親しまれる都プロにスキャンダル報道(gettyimages)
《顔を伏せて恥ずかしそうに…》“コーチの股間タッチ”報道で謝罪の都玲華(21)、「サバい〜」SNSに投稿していた親密ショット…「両親を悲しませることはできない」原点に立ち返る“親子二人三脚の日々”
NEWSポストセブン
ガーリーなファッションに注目が集まっている秋篠宮妃の紀子さま(時事通信フォト)
《ただの女性アナファッションではない》紀子さま「アラ還でもハート柄」の“技あり”ガーリースーツの着こなし、若き日は“ナマズの婚約指輪”のオーダーしたオシャレ上級者
NEWSポストセブン
財務省の「隠された不祥事リスト」を入手(時事通信フォト)
《スクープ公開》財務省「隠された不祥事リスト」入手 過去1年の間にも警察から遺失物を詐取しようとした大阪税関職員、神戸税関の職員はアワビを“密漁”、500万円貸付け受け「利益供与」で処分
週刊ポスト
世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
取締役の辞任を発表したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ(共同通信社)
《辞任したフジ女性役員に「不適切経費問題」を直撃》社員からは疑問の声が噴出、フジは「ガバナンスの強化を図ってまいります」と回答
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン