NHK番組『星野源のおんがくこうろん』公式SNSより
林田アナは上司に「事実無根です」と完全否定
アミューズが夜中の3時に声明を出すという“異例の対応”をとった一方で、なぜNHKは沈黙を貫いているのか。NHK局員によると、局内でも対応について議論があったようだ。
「ガレソ氏のポストが拡散された翌日、NHKの関連部署で協議が行われました。上長が改めて林田アナに事実関係を聞き取りしたところ、彼女は『全く事実無根です』と完全否定。上層部はさまざまなリスクを鑑みた上で、NHK自ら発信することはしなかった。
林田アナも騒動後の『サタデーウオッチ9』に何事もなかったかのように出演。周囲は彼女を心配していましたが、本人は気丈に振る舞っています」(NHK局員)
一方、別の局関係者は、「NHKはきちんと声明を出して林田アナを守ってあげてほしかった」と、その対応に疑問を呈している。
「星野さんや新垣さんは自身のSNSを持っているから即座に自分の投稿で否定できましたし、ラジオでああいうふうに否定する機会もあった。しかし、NHKはアナウンサーのSNS運用について会社としての指導が厳しく、林田アナもSNSアカウントを持っていません。番組内で疑惑を否定する機会などもちろんありませんでした。
上層部としては『大ごとにしたくない』という判断だったのかもしれませんが、今後こういったトラブルが起こった時にどう対応するかは、きちんと議論する必要があると思います」
NHKは、放送技術に関する研究成果を一般に公開する「技研公開2024」を、5月30日から開催。今年は「フェイクニュース対策」がテーマのひとつになっているという。フェイクニュースにどう対応するかは、NHKだけでなくメディア全体が正対するべき課題となりそうだ。
