国内

《池田組、絆會組長電撃逮捕》警察が狙う「ラーメン店主ヒットマンへの報酬1億円」の痕跡

今年8月で分裂抗争10年目を迎える。写真は六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)

今年8月で分裂抗争10年目を迎える。写真は六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)

 7月9日、六代目山口組と抗争中の池田組・池田孝志組長(79)と絆會・織田絆誠会長(57)が、大阪府警に逮捕された。

 織田会長が所有している大阪市中央区島之内の事務所と、神戸市の自宅を担保にして、池田組長の親族から1億円を借りたという架空の取引を偽装、虚偽の登記をしたという電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑だった。

「不動産には2020年2月に1億円の根抵当権が設定されていました。債務者は織田会長。根抵当権者は都内在住の女性で、池田組長の近親者です」(在阪テレビ局報道部記者)

 新聞報道によると、警察はあくまで池田組長から直接1億円が支払われたとみている。虚偽登記が行なわれた時期が、いまだ池田組が神戸山口組の一員だった頃なので、絆會との連携を隠すための偽装と解釈しているらしい。

 逮捕劇の核心はそこではない。

 織田会長の所有する物件の登記簿謄本が妙だという話は、今年6月7日、神戸市長田区のラーメン店店主だった六代目山口組中核組織・弘道会直参組長が射殺された事件で、絆會若頭の金澤成樹容疑者(55)が再逮捕された直後に沸いた。

 金澤容疑者は長野県宮田村での殺人未遂、茨城県水戸市での射殺事件の2件で逮捕されており、これが3件目の容疑だったが、なぜ金澤容疑者が死刑すらおかまいなしの連続殺人に走ったのか、動機がはっきりしなかった。絆會は弘道会から直接の攻撃を受けておらず、報復する理由は見当たらない。若頭は組織の要役だが、ひとりがそこまで背負う義務もない。

 話題になったのは根抵当権が抹消された時期だった。

 この殺人事件は2023年4月22日、神戸市長田区のラーメン店で起きている。登記簿を見ると、2020年に設定された1億円の根抵当は、事件から約4か月後の8月21日に抹消されているのだ。

 池田組長の親族によって付けられた1億円の抵当権が、ラーメン店店主殺害事件後、ほどなくして抹消された。ならばこれは金澤容疑者が実行したヒットマン仕事の報酬ではないのか、と憶測を呼んだのである。

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン