健康的な姿を取り戻した神田(2024年7月)

健康的な姿を取り戻した神田(2024年7月)

「ぼくは何も答えないからね」

 振り返れば、神田は少しずつ、しかし着実に、芸能界での仕事を整理していた。2021年1月、自身が50年近く所属した石原プロが事実上の解散状態になると、神田はほかの事務所に所属したり、新事務所を立ち上げたりすることもなく、以前から持っていた個人事務所で活動を続けた。その事務所も2022年6月末で畳み、長年主催してきたスキー大会も自らの手で2023年2月に幕を下ろした。

「神田さんの最後のドラマ出演は2023年3月で、新規のオファーは『せりふが覚えられない』という理由で断っていたといいます。それ以降、表立った活動は『旅サラダ』だけでした」(前出・芸能関係者)

『旅サラダ』はまさに、神田を芸能界につなぎ止めていた「石原プロで受けた」最後の仕事だった。ただ、これまで半世紀以上芸能界の第一線で活躍し続けた神田にとって、「自由な生活」は憧れでもあった。

「2016年に、雑誌のインタビューでいまやりたいことを問われた神田さんは、『新しく何かやろうってことはないけど、時間がほしい。最低8か月くらい。それには(レギュラー出演するドラマや番組を)1回卒業しないと無理でしょうね』と答えています。石原プロで受けた仕事を全うし、ようやく自由で穏やかな日々を手に入れられるという思いがあるのかもしれません」(前出・芸能関係者)

 自由の身となった神田を支えるパートナーもいる。銀座の老舗クラブのオーナーママで、ショートカットがトレードマークの女性だ。

「妖艶で上品なかたですが、仕事を離れると神田さんの好みに合わせてか、最低限のメイクにとどめているとか。神田さんとはもう30年近いつきあいで、一緒にゴルフに出かけることもあるといいます。面会謝絶の入院期間中も、彼女は神田さんの病室に出入りしていたそうで、退院したときにはふたりで快気祝いもしています。同居はしておらず、お互いの生活を尊重しながら、適度な距離を保っているそうですよ」(前出・神田の知人)

 唯一の親族だった愛娘を亡くした神田にとって、彼女はかけがえのない存在なのだろう。7月上旬、本誌は神田の元を訪れ、『旅サラダ』卒業後について尋ねたが、

「ぼくは何も答えないからね。そう決めてるんだ」

 と言葉少なに語るのみだった。ただ、真っ黒に日焼けした両腕や精悍な顔つきは、以前のアクティブな神田を彷彿とさせ、健康体を取り戻したようにも見えた。MC卒業まで残り2か月。芸能史に残る名優の“お別れの日”が近づいている。

※女性セブン2024年7月25日号

関連記事

トピックス

今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン
国仲涼子が語る“46歳の現在地”とは
【朝ドラ『ちゅらさん』から24年】国仲涼子が語る“46歳の現在地”「しわだって、それは増えます」 肩肘張らない考え方ができる転機になった子育てと出会い
NEWSポストセブン
柄本時生と前妻・入来茉里(左/公式YouTubeチャンネルより、右/Instagramより)
《さとうほなみと再婚》前妻・入来茉里は離婚後に卵子凍結を公表…柄本時生の活躍の裏で抱えていた“複雑な感情” 久々のグラビア挑戦の背景
NEWSポストセブン
インフルエンサーの景井ひなが愛犬を巡り裁判トラブルを抱えていた(Instagramより)
《「愛犬・もち太くん」はどっちの子?》フォロワー1000万人TikToker 景井ひなが”元同居人“と“裁判トラブル”、法廷では「毎日モラハラを受けた」という主張も
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志容疑者、14年前”無名”の取材者として会見に姿を見せていた「変わった人が来るらしい」と噂に マイクを持って語ったこと
NEWSポストセブン
千葉ロッテの新監督に就任したサブロー氏(時事通信フォト)
ロッテ新監督・サブロー氏を支える『1ヶ月1万円生活』で脚光浴びた元アイドル妻の“茶髪美白”の現在
NEWSポストセブン
ロサンゼルスから帰国したKing&Princeの永瀬廉
《寒いのに素足にサンダルで…》キンプリ・永瀬廉、“全身ブラック”姿で羽田空港に降り立ち周囲騒然【紅白出場へ】
NEWSポストセブン
騒動から約2ヶ月が経過
《「もう二度と行かねえ」投稿から2ヶ月》埼玉県の人気ラーメン店が“炎上”…店主が明かした投稿者A氏への“本音”と現在「客足は変わっていません」
NEWSポストセブン
自宅前には花が手向けられていた(本人のインスタグラムより)
「『子どもは旦那さんに任せましょう』と警察から言われたと…」車椅子インフルエンサー・鈴木沙月容疑者の知人が明かした「犯行前日のSOS」とは《親権めぐり0歳児刺殺》
NEWSポストセブン
10月31日、イベントに参加していた小栗旬
深夜の港区に“とんでもないヒゲの山田孝之”が…イベント打ち上げで小栗旬、三浦翔平らに囲まれた意外な「最年少女性」の存在《「赤西軍団」の一部が集結》
NEWSポストセブン
スシローで起きたある配信者の迷惑行為が問題視されている(HP/読者提供)
《全身タトゥー男がガリ直食い》迷惑配信でスシローに警察が出動 運営元は「警察にご相談したことも事実です」
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月10日、JMPA)
《初の外国公式訪問を報告》愛子さまの参拝スタイルは美智子さまから“受け継がれた”エレガントなケープデザイン スタンドカラーでシャープな印象に
NEWSポストセブン