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【結成60周年】高木ブーが振り返る「ザ・ドリフターズ」の時代 「加トちゃんと2人になったけど忘れないでほしい」

初期にはニール・セダカやポール・アンカ、エルビス・プレスリーなどの曲をカバーしていたが、「志村の加入後は、彼がソウル好きだったので影響を受けました。最後にみんなで練習したのはアース・ウィンド&ファイアーの『宇宙のファンタジー』だったかな」(高木さん)

初期にはニール・セダカやポール・アンカ、エルビス・プレスリーなどの曲をカバーしていたが、「志村の加入後は、彼がソウル好きだったので影響を受けました。最後にみんなで練習したのはアース・ウィンド&ファイアーの『宇宙のファンタジー』だったかな」(高木さん)

 ザ・ドリフターズが結成60周年を迎える。『8時だョ!全員集合』(TBS系)でお茶の間の話題を席巻した大人気グループとその時代について、メンバーの高木ブーさん(91)が振り返る。

お化け番組の陰にあった過酷な1週間

 1970年代の子供たちにとって笑いの神様だった「ザ・ドリフターズ」は、1964年9月にコミックバンドとして結成された。笑いを盛り込みながらロカビリーやロックンロールを演奏し、1966年のビートルズ来日公演では前座も務めた。

 結成60周年を迎え、メンバーの高木ブーさんは「『8時だョ!全員集合』(TBS系)がやはり転機でした」と振り返る。1969年10月4日、土曜8時に始まった同番組は、わずか4か月後に最強の裏番組『コント55号の世界は笑う』(フジテレビ系)の視聴率を追い抜いた。人気沸騰の理由を高木さんはこう語る。

「公開生放送で、あの大がかりなセットでコントをやろうなんて考える人は誰もいなくて、それにあえて挑戦したことかな。メンバーの年齢がバラバラで、それぞれの個性や役割みたいなものが明確にあったから、観ている皆さんにわかりやすかったのだと思います」

 コントやギャグに子供たちは大笑いし、スタッフがセットを片付ける様子にも目を見張った。1971年1月と1973年4月に視聴率50%超えを記録。お化け番組となったが、その陰には過酷な1週間があった。

「魔の木曜日は翌週の『ネタ会議』。毎回毎回、産みの苦しみで、今でも夢に出てくるほど。金曜は翌日のリハーサル、そして土曜が本番。日曜と月曜は地方巡業。ドリフターズで少なくとも日本3周くらいしていると思います(笑)。月曜と火曜は他の仕事が入り、休みはほとんどなかった」(高木さん)

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