手前から鰻和弘と橋本直
上方漫才大賞は「獲りたいです!」
――2人はもう「中堅」と呼んで差し支えのない立場ですよね。
橋本 いやいや、どうなんですか。中堅っていう感覚はないですね。
鰻 ぜんぜんないっす。
――改めて調べてみて、ちょっと意外だったというか、驚いたのは2人はまだ上方漫才大賞を受賞していないんですね。
橋本 それは書いといてください。獲りたいです。
鰻 はい。書いといてください。これねぇ、欲しいんですよぉ。同時並行で2つも全国ツアーをやってるんですから。漫才、めちゃめちゃがんばってますよ!
――新人賞、奨励賞とステップを踏んだ漫才師は、ほとんど上方漫才大賞を受賞しているので、銀シャリももうもらっているような気がしていました。奨励賞をもらったのは2016年です。すでに受賞していてもおかしくないですよね。
橋本 先輩にしょっちゅう言われるんですよ。「今年、おまえらやろ?」って。でも「いや、それ、僕らに聞かれても……」って返すしかない。「獲れなかったとき、僕らも悲しなるんで勘弁してくださいよ」みたいな。
鰻 「なんで獲れへんの?」って言われても「わかんないっす」としか言いようがない。
――来年、結成20周年なので、選考サイドもそれに合わせようとタイミングを待っているのでは。
橋本 それ、キレイですね。いや、でも、そう言われてまた獲れんかったら、さらに悲しくなるな。
鰻 言って欲しいけど、あんま言わんといても欲しいな。
(全3回の第2回。第3回に続く)
◆撮影/山口京和