「新井さんは友人と飲食後に帰宅し、自宅で派遣型マッサージを利用。この際、30代女性に対して頭を押さえ付けるなど無理やり性交した強制性交の罪で逮捕されました。同月に保釈されましたが、当時の所属事務所から解雇されています」(スポーツ紙記者)
2019年12月、東京地裁で懲役5年とした一審判決後に、新井は被害女性に慰謝料300万円を支払い、和解を成立させている。このことが考慮され、2020年12月に東京高裁で1年の減刑を勝ち取り、懲役4年が確定。刑務所に収監された新井の刑期満了はもう少し先だったが、7月下旬、冒頭のように彼は小さな町で暮らしていた。
夕方過ぎ、家から出てきた新井は黒いハットを目深に被り、Tシャツにサンダルというラフな姿で外出。これまでの新井とは別人のように、衣服がダボダボに見えるほど痩せている。
スマホを片手に散歩をする新井は人通りの少ない道を歩き続け、青空の広がる初夏を久しぶりに噛みしめているようだった。出所した今、彼はなにを思っているのだろうか──。
続編では、出所した新井が向かった意外な行き先、記者の直撃に語った現在の心境などを報じている。
(後編に続く)