連ドラ4作に出演中のMEGUMI
長年待望される共演は実現するか
そして2人を語る上で重要なポイントになるのが、同性の支持を得ていること。もともとグラビアアイドルは主に男性ファン相手のビジネスであり、メディア出演時なども色気のアピールを求められるため、女性層から好かれづらいという傾向がありました。
しかし、前述したように媚びたところがない上に、必要とあらばボケたり、体を張って笑いを取ろうとする2人の姿はグラビアアイドルのイメージを変えました。それは現在でも変わらず、たとえば小池さんは7月21日に生放送された『FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』(フジテレビ系)で大量の水を浴びせられる罰ゲームに挑戦。約30秒にわたって強烈な放水を受けてメイクを落とされながら「シミが、シミが」と笑いを取る姿が称賛を集めました。
MEGUMIさんも同様に、女優として成功を収めている現在もバラエティに全力投球。誰かを傷つけずに毒を吐いて笑いや共感を得られるトーク巧者としてトップクラスの評価を得ています。
もう1つ同性から支持されているポイントとしてあげておきたいのが、プライベートを安易に切り売りしないスタンス。決して秘密主義ではなく、時と場合に応じてしゃべるけど、それを売りにせず、あくまでトーク力や演技力などのスキルで勝負する姿勢が好感につながっています。
そんな多くの共通点を持ち、40代にしてピークとも言われる2人だけに、これまで何度となく共演が待望する声があがってきました。それがなかなか実現しないのは、2人の言動を見る限り不仲などの理由ではなく、多忙な大物になったからではないでしょうか。
いずれにしても2人はすでに自分の魅力を伝えるだけでなく、互いの魅力を引き出すトークと芝居のスキルがあるだけに、どんな番組でも見応えのある共演になりそうです。
「何でもできる2人」だからこそ、逆に「2人でなければいけない」企画……たとえばバラエティでもドラマでも、盟友だからこそ醸し出せるムードを前面に押し出したトーク番組や絆を描く物語なら、2人にとって長年頑張ってきたごほうび的な共演になりそうです。
【プロフィール】
木村隆志(きむら・たかし)/コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』『どーも、NHK』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。