瑠奈被告は目玉をモチーフにしたカクテルを実際に飲んでいた(客提供)
娘の瑠奈被告が男性を殺害してから、逮捕まで20日以上。修被告は前回の証人尋問で、警察に通報しなかった理由を問われ、瑠奈被告への恐怖からではなく、あくまでも裏切ることができなかったという“親心”からだったとも述べていた。
「現場まで自家用車で行っているし、すぐにでも娘が逮捕されるだろうと思っていました。私の手で(警察に)突き出すということは、娘を裏切る行為になるような気がして、できませんでした。もし通報して突き出したら……。娘をこれ以上、苦しめたくない。“恐ろしくて通報できない”という気持ちはありませんでした」(同前)
次回公判は10月に予定されており、修被告の尋問が再開される見込みだ。修被告は瑠奈被告への恐怖からではなく“娘の心を守るため”に殺人を受け入れたのか、そして浩子被告は、本当に瑠奈被告の殺害計画を知らなかったのか。今後、両親が法廷で何を語るのか注目してゆく。
(了。前編から読む)
◆取材/高橋ユキ(ジャーナリスト)