芸能

「自然保護につながるんです。素敵でしょ?」日本野鳥の会に入会した磯野貴理子が語る“バードウォッチングの魅力”と“年齢にとらわれない生き方”

2025年にはデビュー40周年を控える磯野貴理子

2025年にはデビュー40周年を控える磯野貴理子

 今年還暦を迎えた磯野貴理子は、今から3年ほど前から“野鳥の観察”にハマり、2022年10月には専門的な知識を身につけるべく、『日本野鳥の会』にも入会した。鳥の姿を見るだけで喜びがあふれ、充実した毎日をおくっているという彼女に、バードウォッチングの楽しさについて聞いた。【前後編の後編。前編を読む】

『日本野鳥の会』入会で世界が広がった!

『日本野鳥の会』は、野鳥や自然の素晴らしさを伝えながら、自然と人間との共存を目指して活動する、日本で最古にして最大の自然保護団体だ。1934(昭和9)年に設立され、今年で創立90周年を迎えた。

「会が主催する『探鳥会』というバードウオッチングに参加するんですけど、そこでいろいろな鳥と出合って、名前や生態を教えてもらいました」(磯野貴理子・以下同)

 探鳥会は、全国で年間約3000回開催されており、延べ約7万人が参加しているという。参加費数百円を払えば、野鳥の会会員でなくても参加できるという。

「私は最初、双眼鏡を持っていなかったんですが、会員さんがスコープ(望遠鏡)を持っていて、そのレンズの枠内に鳥を入れたら、“いま鳥入りました”といって見せてくれるんです。だから、手ぶらでも楽しめて本当におすすめ。

 そして締めは、“鳥合わせ”といって、鳥の数を数えて、リーダーと答え合わせをするんです。これがすごく速い。“いま38羽ぐらいでしたね”とか、塊で数えているんです。その技術が紅白歌合戦で生きているんですね。

 数を数えることでデータをとっているわけです。ここの森や干潟には、これだけ野鳥がおり、巣もあるというデータが、自然と共存した開発に向けての資料となる。絶滅危惧種を守ったり、生態系を守ることにもつながっていて、野鳥の観察が自然保護につながるんです。素敵でしょ?」

 野鳥の会の会員は鳥だけではなく、自然界についてのさまざまな知識が豊富で、聞けば親切に教えてくれるのだそう。

「たとえば、“あの鳥は、この植物の実が好きなんだよ。でも今年はあまり食べていないから、おいしくなかったのかもね”なんておっしゃる。だから私も、その植物の名前や特徴を覚えるように。同様に、鳥が食べるから昆虫についても勉強するようになり、そうするうちに食物連鎖や生態系にも興味が出てきて、自然の循環について意識するようになりました。

 ベテランの会員さんが、“鳥を知るとは地球を知ること”とおっしゃっていて私、感銘を受けてしまいました」

 最初は野鳥を見ているだけで満足していたが、そのうちきれいに撮影したくなり、一眼レフカメラと望遠レンズを購入。羽の細かいところまで撮れるようになると、撮影にもハマっていったという。野鳥への関心に端を発し、どんどん世界が広がっていった。

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン