これからの東出の裏切りに期待?
男と女、そして性の深淵を見つめた寂聴さんは文化勲章を受賞した、多作の作家としても知られています。恋もしたけれど、それ以上に仕事をしており、高い評価と収入を得ていたのです。「人生が変わる1分間の深イイ話」(日本テレビ系)に出演した寂聴さんは遺言を書かない理由を聞かれて、「だって、何も書かなかったら、全部娘に行くじゃない」と話していましたが、お金というのは物言わぬ誠意や愛と言い換えることができると思います。
東出さん1人、もしくは夫婦2人であれば、自給自足的な山籠もり生活で暮らすのもいいかもしれません。しかし、東出さんは杏さんとの間にお子さんが3人いて、さらにこれからお子さんが生まれるわけですから、これまで以上に仕事をしてお金を稼がなければなりません。単なるオンナ好きで終わるか、それとも、問題を起こすこともあったけれど、いい俳優だったし、お子さんたちにとっていい父親だったと言われるのか。全ては、東出さんのこれからの行動にかかっているのではないでしょうか。私は人はそう簡単に変われないと思っていますが、どうか予想を裏切ってほしい、こういう裏切りなら大歓迎と思わずにいられません。
◇仁科友里/フリーライター。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ』(主婦と生活社)。