サイトには幹希の里から騒動の内容が記載されている
6年で16人中9人が辞めている理由は
6年間で入門者16人のうち9人が辞めていることについては、それを認めたうえで親方はこう続けた。
「うちは相撲経験がない中学、高校を卒業した子供たちを一から教えている。強豪校で相撲経験がある子供や大学で力士として完成された弟子と違って、相撲の稽古やしきたりに馴染めないケースもあるし、同時に社会生活も教えていかないといけない。たしかにその難しさはあると思う。もちろんイジメとかもない。うちは自ら進んで入門した子が多いので、人間的にも強くたくましく成長してくれている」
そして、親方は最後にこう締めくくった。
「いろいろあったが、これで向こうがなにもしなければ、終わりにしたい。幹希の里の覚悟をわかってやってほしい」
少子化も含め、力士のなり手が激減している。もし中学や高校を卒業と同時にプロになってダメだった時に学歴、経歴がつかないためだ。そのため相撲をやるにしても大学を出て学歴をつけてからというケースが多くなる。叩き上げで這い上がっていこうという入門者は減少が続く。
その結果、学生力士がスピード出世を果たし、幕内を占拠するようになった。そういう状況のなかで、中学や高校を卒業と同時に入門した弟子たちをどのように育てるか。西岩部屋が抱える課題は、まさに相撲界が直面する現実でもある。
