臼木氏、当選の瞬間(YouTubeより)

臼木氏、当選の瞬間(YouTubeより)

ハローワークで見つけた民主党秘書の募集

 その甲斐あって初当選を手にした臼木氏だが、政治の世界に入ったのも、実に偶然の展開だったという。

「法科大学院を修了した後、司法試験に2度チャレンジしたけれどダメで、気づけば30歳目前。就職氷河期のいちばん最後の世代で、友人たちの苦労も知っていましたから“もうやばい”と仕事探しを本格化させました」

 出会いは2011年のことだ。

「たまたまハローワークに国会議員の秘書の仕事の募集が出ていた。民主党政権への批判から、秘書のなり手が見つからなくなっていたようです」(臼木氏)

 こんな機会はめったにない、と考えた臼木氏はすぐに応募。「採用の電話をもらったのは2011年3月11日、東日本大震災が起きる日の午前中だった」(同前)という

党の政策を実行するため汗をかきたい

 2011年に長野県選出の衆議院議員の地元事務所に就職したのをスタートに、2012年に政策担当秘書試験に合格すると、2022年3月までに野党系の国会議員の地元事務所や議員会館の秘書として通算11年勤務した。2022年7月の参院選では、現在の国民民主党の公募に応じて立候補するも落選。その後は裏方として、同党の事務局に転じた。

 今回躍進を果たした国民民主党は、自民党と立憲民主党それぞれから秋波を送られるなど国会内で存在感が爆上がり中だが、臼木氏は気を引き締める。

「党の名前でお預かりした議席なので、きちんと党の政策を実行するため汗をかきたい。それに選んでいただいた北海道は、人口減少も深刻化していますし、鉄道の廃止が続くなど本州とは違う課題も多い地域です。地域の課題に寄り添うためにやらなければいけないことは山ほどある。同世代の友人からも励ましの連絡をもらいましたし、“日本一動く比例単独議員”を目指します」

 就職氷河期世代の星となれるか。自民一強時代に終わりを告げた国会での新人議員たちの活動にも注目していきたい。

◆取材・文/広野真嗣(ノンフィクション作家)

関連キーワード

関連記事

トピックス

全米野球記者協会ニューヨーク支部主催のアワードディナーに出席した大谷翔平と、妻・真美子さん(左/時事通信フォト、右/提供:soya0801_mlb)
《真美子さんが座る椅子の背もたれに腕を回し…》大谷翔平が信頼して妻を託す“日系通訳”の素性 “VIPルーム観戦にも同席”“距離が近い”
NEWSポストセブン
司法省がアンドリュー元王子の写真を公開した(写真/Getty Images)
《白シャツ女性に覆いかぶさるように…》エプスタイン・ファイルで新公開されたアンドリュー元王子とみられる人物の“近すぎる距離感の写真” 女性の体を触るカットも
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
【2・8総選挙「大阪1〜10区」の最新情勢】維新離党の前職が出た2区、維新前職vs自民元職vs野党候補の5区で「公明党票」はどう動くか
NEWSポストセブン
なぜ実の姉を自宅で監禁できたのか──
《“お前の足を切って渡すから足を出せ”50代姉を監禁・暴行》「インターホンを押しても出ない」「高級外車が2台」市川陽崇・奈美容疑者夫妻 “恐怖の二世帯住宅”への近隣証言
NEWSポストセブン
東京拘置所(時事通信フォト)
〈今年も一年、生きのびることができました〉前橋スナック銃乱射・小日向将人死刑囚が見せていた最後の姿「顔が腫れぼったく、精神も肉体もボロボロ」《死刑確定後16年で獄中死》
NEWSポストセブン
間違いだらけの議事録は「AIのせい」(写真提供/イメージマート)
《何でもAIに頼る人たち》会社員女性が告白「ケンカの後、彼から送られてきた”彼女の方が悪い”とAIが回答したスクショ」ほどなく破局
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
国際ジャーナリスト・落合信彦氏が予見していた「アメリカが世界の警察官をやめる」「プーチン大統領暴走」の時代 世界の“悪夢”をここまで見通していた
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト、2025年10月15日)
《頬がこけているようにも見える》高市早苗首相、働きぶりに心配の声「“休むのは甘え”のような感覚が拭えないのでは」【「働いて働いて」のルーツは元警察官の母親】 
NEWSポストセブン
ジェンダーレスモデルの井手上漠(23)
井手上漠(23)が港区・六本木のラウンジ店に出勤して「役作り」の現在…事務所が明かしたプロ意識と切り開く新境地
NEWSポストセブン
元日に結婚を発表した女優の長澤まさみ(時事通信フォト)
長澤まさみ「カナダ同伴」を決断させた「大親友女優」の存在…『SHOGUN』監督夫との新婚生活は“最高の環境”
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
【訃報】国際ジャーナリスト・落合信彦氏が死去、84歳 独自の視点で国際政治・諜報の世界を活写 
NEWSポストセブン
薬物で急死した中国人インフルエンサー紅紅(左)と交際相手の林子晨容疑者(右)(インスタグラムより)
「口に靴下を詰め、カーテンで手を縛り付けて…」「意識不明の姿をハイ状態で撮影」中国人美女インフルエンサー(26)が薬物で急死、交際相手の男の“謎めいた行動”
NEWSポストセブン