父の日に靴下をプレゼント

 父である石田純一(70)も大きな存在だ。壱成は2歳の時に両親が離婚して母に引き取られ、16歳の時に初めて父と会った。「石田純一の隠し子」とスキャンダラスに報じられたこともあったが親子の絆は少しずつ回復し、子の舞台を見た父が「壱成は芝居の天才だ」、「俺を超えた」と手放しで喜ぶようになった。同じ役者としてよき相談相手にもなり、純一は、壱成が芸能界に復帰した際には、「役者として体作りも大事だよ」と声をかけた。

「父は今も走っているようで、『役者としてはつらつとするには体作りからやるといいよ』とアドバイスしてくれました。それで僕は禁酒、禁煙を心がけるようになった。タバコはまだ完全にやめられていませんが、お酒は全然飲んでいません。以前は毎日飲んでいましたけどね」

 信頼し合う父子は2023年に映画『散歩屋ケンちゃん』で初共演を果たした。

「役者としての父を間近で見て、全然錆びついていないプロ根性や、セリフを全部入れてくる姿勢に感銘を受けました。父が乗る車いすを僕が押して2人で空を見上げるシーンでは、父親役を演じる父の大きな愛を感じて涙が止まりませんでした。

 あの共演でより心が近くなりましたね。今、父は千葉県船橋市で焼肉店を経営して、本人は“最後の勝負だ”と店に力を入れていますが、素晴らしい役者だと思うので僕としては芝居を続けてほしい。まだまだ役者・石田純一は錆びついていないぞと大きな声で言いたい」

 今年の父の日、壱成は純一にプレゼントの靴下を手渡した。その場にはパートナーも同席し、壱成を介して2人の「恩人」が顔を会わせたという。公私ともに充実する壱成が、「第二の役者人生」の目標を語る。

「まずは地上波の連ドラに出演すること、さらにはハリウッドやアジアなど海外の作品に役者として出演することを目標にしています。明確な夢や目標に向けて、フットワークを軽く、スピード感を大事にして動いていきたいですね」

(了。前編から読む)

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