メンバー4人が訴えたDAITA(Xより)

メンバー4人が訴えたDAITA(Xより)

 SIAM SHADEは1995年にメジャーデビューすると、2年後にリリースした『1/3の純情な感情』で大ブレーク。2002年に惜しまれつつ解散したが、2007年に元チーフマネジャーの追悼ライブで一夜限りの再結成を果たし、2011年には東日本大震災の復興支援ライブで復活。メジャーデビュー20周年の2015年にも再集結した。その彼らが、「4対1」に分裂したのは、2021年のことだ。

「2011年頃から、バンド活動におけるライブチケットやグッズ販売の収益を、DAITAさんが代表を務める会社で一元的に管理し、支出などを精算した上でメンバーに均等に分配していました。

 ですがあるとき、清算書に違和感を覚えた4人が内訳を調べたところ、自分たちへの分配額が少なく操作されているように感じた。4人は2021年5月にDAITAさんと彼の会社を相手取り、過去に遡って本来支払われるべきだったギャラが払われていないと主張し、遅延損害金の支払いを求める訴訟を起こしました」(前出・音楽関係者)

 双方の言い分は平行線をたどり、和解まで3年4か月を要した。

「最終的に、バンドのグッズの制作・販売などを行っていた第三者の協力企業が、それぞれに解決金を支払うなどして和解が成立しました。和解条件には記載されませんでしたが、裁判官を交えた弁護士同士の話し合いでは、SIAM SHADEは“これからも5人のバンド”であることが確認されたものの、円満解決といえるものではなかったようです」(前出・音楽関係者)

 そうした経緯があり、リーダーによる「報告文」に至ったようだ。実は、同時期に彼らが深くかかわる裁判がもう1つ開かれていた。

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