阪神タイガース大山悠輔(時事通信フォト)

阪神タイガース大山悠輔(時事通信フォト)

投手を代えないことで「チームの軸」ができる

江本:新庄の日本ハムは、去年から完投がすごく増えてるわけよ。NPBアワーズで日本ハムの伊藤(大海)が最多勝と最高勝率で表彰されたんですが、コメントで「ピッチャーの特権である完投ができるのは嬉しい。来年も目指します」と言っていた。

中畑:日本ハムは素材的に恵まれたこともあったが、新庄の指導法が良かったんだと思う。「外野からの返球で、高さ4メートルより上へ投げたら罰則」だとか言って徹底させた。日本ハムでは低い球でカットマンにというのが当たり前になっている。基本中の基本というのを仕込んでいく。オレはそういう野球なんだっていうメッセージを送って、だんだん結果がついてくることに選手たちも喜びを感じるようになってきた。万波(中正)とかが捕殺の喜びを知る。「監督の言った通りになった」みたいな心のキャッチボールができる。そこにはチーム愛を感じるよね。

達川:新庄は阪神時代にノムさん(野村克也氏)の下でもやっていますからね。あの時に「おまえは球が速いから」とおだてられて、投手に挑戦させてもらったじゃないですか。あの時のノムさんの真似もしていますよ。

中畑:“新庄一家”になりつつある。やっぱり育ててくれた監督っていうのは一番の恩人だからね。それがうまく浸透しているから、新庄野球になっている。細かいこと言うと、“こずるい野球”というか、そういうのができるようになったね。

江本:ただ、新庄がこんなふうに戦略的な野球をするとは想像できなかった。12球団で完投の試合が一番多いが、ここで代えるだろうという時に代えないんですよね。そうすることでチームの軸ができる。ヨイショするわけじゃないけども、モタモタしている球団はあそこの部分だけは真似したほうがいい。投手が軸だっていうことがわかっていない監督が多い。

関連記事

トピックス

お笑いコンビ「ガッポリ建設」の室田稔さん
《ガッポリ建設クズ芸人・小堀敏夫の相方、室田稔がケーブルテレビ局から独立》4月末から「ワハハ本舗」内で自身の会社を起業、前職では20年赤字だった会社を初の黒字に
NEWSポストセブン
”乱闘騒ぎ”に巻き込まれたアイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」(取材者提供)
《現場に現れた“謎のパーカー集団”》『≠ME』イベントの“暴力沙汰”をファンが目撃「計画的で、手慣れた様子」「抽選箱を地面に叩きつけ…」トラブル一部始終
NEWSポストセブン
母・佳代さんのエッセイ本を絶賛した小室圭さん
小室圭さん “トランプショック”による多忙で「眞子さんとの日本帰国」はどうなる? 最愛の母・佳代さんと会うチャンスが…
NEWSポストセブン
春の雅楽演奏会を鑑賞された愛子さま(2025年4月27日、撮影/JMPA)
《雅楽演奏会をご鑑賞》愛子さま、春の訪れを感じさせる装い 母・雅子さまと同じ「光沢×ピンク」コーデ
NEWSポストセブン
自宅で
中山美穂はなぜ「月9」で大記録を打ち立てることができたのか 最高視聴率25%、オリコン30万枚以上を3回達成した「唯一の女優」
NEWSポストセブン
「オネエキャラ」ならぬ「ユニセックスキャラ」という新境地を切り開いたGENKING.(40)
《「やーよ!」のブレイクから10年》「性転換手術すると出演枠を全部失いますよ」 GENKING.(40)が“身体も戸籍も女性になった現在” と“葛藤した過去”「私、ユニセックスじゃないのに」
NEWSポストセブン
「ガッポリ建設」のトレードマークは工事用ヘルメットにランニング姿
《嘘、借金、遅刻、ギャンブル、事務所解雇》クズ芸人・小堀敏夫を28年間許し続ける相方・室田稔が明かした本心「あんな人でも役に立てた」
NEWSポストセブン
第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《真美子さんの献身》大谷翔平が「産休2日」で電撃復帰&“パパ初ホームラン”を決めた理由 「MLBの顔」として示した“自覚”
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《ラジオ生出演で今後は?》永野芽郁が不倫報道を「誤解」と説明も「ピュア」「透明感」とは真逆のスキャンダルに、臨床心理士が指摘する「ベッキーのケース」
NEWSポストセブン
渡邊渚さんの最新インタビュー
元フジテレビアナ・渡邊渚さん最新インタビュー 激動の日々を乗り越えて「少し落ち着いてきました」、連載エッセイも再開予定で「女性ファンが増えたことが嬉しい」
週刊ポスト
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
【斎藤元彦知事の「公選法違反」疑惑】「merchu」折田楓社長がガサ入れ後もひっそり続けていた“仕事” 広島市の担当者「『仕事できるのかな』と気になっていましたが」
NEWSポストセブン
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(61)と浜田雅功(61)
ダウンタウン・浜田雅功「復活の舞台」で松本人志が「サプライズ登場」する可能性 「30年前の紅白歌合戦が思い出される」との声も
週刊ポスト