経済アナリスト森永卓郎さんの名前や顔写真を無断で使い、投資を勧誘する広告。森永さんは取材に「この広告に私は一切関与していませんし、そもそもSNSをやっていません」と答えた(時事通信フォト)
「このたぐいの詐欺は、海外の犯罪集団や、いわゆるトクリュウによって行われているはずです。とにかく、元手がかからず効率よく金を入手できるため、騒ぎになったところで、少し間を置いてまた始めたのでしょう。最近のニセ広告の特徴としては、前沢氏のように、本当に訴えてくるような人を広告に使わなくなっているようにも見えます」(民放社会部記者)
勝手に広告に利用される被害者が何度も訴え、声を上げ続けたことで、SNSの運営会社も重い腰を動かし、著名人のフェイク画像を使った詐欺広告は確かに減った。しかし「忘れた頃にやってくる」のが、このニセ広告を入口とした詐欺のようだ。新たな被害者が出る前に、SNS運営会社側の迅速な対応も待たれる。
