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ポスティングでドジャース移籍が決まった佐々木朗希の“強行決断”と“変質”への強い違和感 高校時代は「自己主張する子ではなかった」

ポスティングでドジャース移籍が決まった佐々木朗希(時事通信フォト)

ポスティングでドジャース移籍が決まった佐々木朗希(時事通信フォト)

 千葉ロッテからポスティングによるメジャー移籍を目指してきた佐々木朗希の移籍先がロサンゼルス・ドジャースに決まった。マイナー契約とはいえ契約金は650万ドル(10億1500万円)にのぼり、大谷翔平や山本由伸という日本人の先輩がいることも決断を後押ししたのだろう。

 大船渡高校時代から令和の怪物と呼ばれた佐々木は、いつからメジャーの舞台を夢見たのだろうか。筆者をはじめ多くの報道陣が動向を追った高校時代には、一度も口にしたことがなかったはずだ。同じく岩手県の沿岸部で生まれ育ち、佐々木とバッテリーを組んだ捕手の及川惠介も「聞いたことがない」と話していた。

 しかし、貴重な証言をするのは別の同級生だ。

「大船渡高校時代から、将来はアメリカで勝負したいと話していましたし、入団交渉の席でも『いずれはアメリカに』という話はしていたようです。その頃から漠然と5年後というような考えでいた。だから僕自身も、(5年目のオフのポスティング移籍に関しては)とうとうこの時が来たかという感じでした」

 5シーズンという歳月は、一度は高校から渡米を目指していた大谷が日本のプロ野球で過ごし、同じようにマイナー契約で海を渡るまでの期間を目安にしたのかもしれない。千葉ロッテ入団時から2025年からメジャーに渡る構想を佐々木は思い描いていたとも取れる証言だ。

 佐々木はポスティング移籍を表明した昨年11月9日から移籍先決定までの約2か月の間、故郷の岩手県大船渡市と米国を往復しながら、20球団以上ともいわれたメジャー球団と面談を重ねて来た。同級生は言う。

「入団以来、オフにここまで長期的に大船渡にいた年はありません。アメリカに行く前に、原点となる地元で自主トレをしたかったんじゃないでしょうか」

 大船渡では4歳下の弟である佐々木怜希(中央大)や自身のマネージャー的役割を担う高校の同級生を練習パートナーにして自主トレに励み、プロアマ規定に抵触しないように気を遣いながら12月29日から1月5日までは母校で練習に励んだ。12月30日には、「みんなでサッカーしよう」と佐々木が号令をかけ、同級生や後輩、中学時代の仲間が母校に集まったという。

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