国内

《司忍組長の誕生日会では「プラチナ」に注目集まる》暴力団にとっての「代紋」、つけないケース増える「最近では名刺にも…」

年末恒例行事の餅つきに参加した特定抗争指定暴力団山口組の篠田建市(通称・司忍)組長(中央)ら。2024年12月28日、愛知県瀬戸市(時事通信フォト)

年末恒例行事の餅つきに参加した特定抗争指定暴力団山口組の篠田建市(通称・司忍)組長(中央)ら。2024年12月28日、愛知県瀬戸市(時事通信フォト)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、ヤクザが所属する団体の「代紋」をつける資格、名乗る資格について。

 * * *
 新年が開けた1月25日、恒例となっている六代目山口組の司忍組長の誕生日会が愛知県の傘下事務所で行われた。司組長はこの日、83歳になった。高齢のため誕生日会の前には「司組長が電撃引退を発表する」という情報がSNSで流れていたが、山口組関係者A氏は「分裂抗争が終わるまで、組長が引退することはない」と言い切っていた。

 誕生日会の会場に到着した司組長は白っぽいグレーの着物に白い足袋に下駄を履いていたと、会に密着していたNEWSポストセブンが、『《司忍組長83歳の誕生日会に密着》灰色の着物姿で宴会に参加 電撃昇格した有名幹部の胸元に光る「山口組のチェーン付き”プラチナ”」』の記事で報じた。2024年の誕生日会では、黒っぽい濃い目のグレーの着物に藍色がかった帯と藍色の足袋を履いていた組長の姿が山口組新報第30号の掲載されている。誕生日会は着物と決めているのだろう。

 前日の24日、山建組の中田浩司組長が若頭補佐に昇格したという情報がSNSで流れた。令和7年度六代目山口組住所録、いわゆる山口組名簿の六代目山口組役付き、若頭補佐の欄に中田組長の名前はないことから、電撃昇格が行われたのだ。記事によると誕生日会に出席した中田組長の胸元には、直参組長がつけるプラチナ製の代紋、通称プラチナに、執行部に入った者がつけられるチェーンがついていたという。A氏によると「直参になれば、名刺や書状などの代紋もプラチナ色(シルバー)になる」。

最近は名前だけ

 組の名前や代紋はヤクザにとって、アイデンティティーやステータスともいえるほど重要だ。山口組の代紋はその意匠から「菱」と呼ばれ、稲川会は「稲穂」、住吉会は「マル住」と呼ばれてきた。六代目山口組から分裂した神戸山口組も代紋に菱を使用している。ヤクザも羽振りよく豪遊していたバブル全盛期、夜の街で働く人たちの間では、客でくるヤクザがどこの組の者なのかを区別するため、組の代紋にちなんで隠語が使われていた。

関連記事

トピックス

麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
「同棲していたのは小柄な彼女」大麻所持容疑の清水尋也容疑者“家賃15万円自宅アパート”緊迫のガサ当日「『ブーッ!』早朝、大きなクラクションが鳴った」《大家が証言》
NEWSポストセブン
当時の水原とのスタバでの交流について語ったボウヤー
「大谷翔平の名前で日本酒を売りたいんだ、どうかな」26億円を詐取した違法胴元・ボウヤーが明かす、当時の水原一平に迫っていた“大谷マネーへの触手”
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
《同居女性も容疑を認める》清水尋也容疑者(26)Hip-hopに支えられた「私生活」、関係者が語る“仕事と切り離したプライベートの顔”【大麻所持の疑いで逮捕】
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
【大麻のルールをプレゼンしていた】俳優・清水尋也容疑者が“3か月間の米ロス留学”で発表した“マリファナの法律”「本人はどこの国へ行ってもダメ」《麻薬取締法違反で逮捕》
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン
賭博の胴元・ボウヤーが暴露本を出版していた
大谷翔平から26億円を掠めた違法胴元・ボウヤーが“暴露本”を出版していた!「日本でも売りたい」“大谷と水原一平の真実”の章に書かれた意外な内容
NEWSポストセブン
清武英利氏がノンフィクション作品『記者は天国に行けない 反骨のジャーナリズム戦記』(文藝春秋刊)を上梓した
《出世や歳に負けるな。逃げずに書き続けよう》ノンフィクション作家・清武英利氏が語った「最後の独裁者を書いた理由」「僕は“鉱夫”でありたい」
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレ(時事通信フォト)
《メンバーの夫が顔面骨折の交通事故も》試練乗り越えてロコ・ソラーレがミラノ五輪日本代表決定戦に挑む、わずかなオフに過ごした「充実の夫婦時間」
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《麻薬取締法違反の疑いでガサ入れ》サントリー新浪剛史会長「知人女性が送ってきた」「適法との認識で購入したサプリ」問題で辞任 “海外出張後にジム”多忙な中で追求していた筋肉
NEWSポストセブン
サークル活動にも精を出しているという悠仁さま(写真/共同通信社)
悠仁さまの筑波大キャンパスライフ、上級生の間では「顔がかっこいい」と話題に バドミントンサークル内で呼ばれる“あだ名”とは
週刊ポスト
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さんが綴る“からっぽの夏休み”「SNSや世間のゴタゴタも全部がバカらしくなった」
NEWSポストセブン
米カリフォルニア州のバーバンク警察は連続“尻嗅ぎ犯”を逮捕した(TikTokより)
《書店で女性のお尻を嗅ぐ動画が拡散》“連続尻嗅ぎ犯” クラウダー容疑者の卑劣な犯行【日本でも社会問題“触らない痴漢”】
NEWSポストセブン