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「駅と電車内の迷惑行為ランキング」の変遷から考える車内マナー

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些細なことからトラブルになりがち(イメージカット)

 ストレス社会ではどこから批判が飛んでくるかわからない。コラムニストの石原壮一郎氏が考察した。

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 混雑している電車内では、誰もがギリギリの精神状態に追い詰められています。心に余裕がないからか、自分勝手な振る舞いやちょっとしたマナー違反に遭遇すると、激しい怒りや憎しみを抱きがち。心穏やかに乗るのは、なかなか容易ではありません。

 先日もSNS上で、電車内での「リュックの持ち方」が話題になりました。7、8年ぐらい前からでしょうか、電車内ではリュックを前に抱えて乗るのが“マナー”であり“常識”になっています。鉄道会社のマナー広告でも「前抱え」が推奨されてきました。

 しかし、ここにきて「前抱えも迷惑」という声が上がっています。非難される理由のひとつが「前にリュックを抱えてその上でスマホを持って操作すると、両方に肘を張って邪魔だから」というもの。かといって、背負ったら背負ったで余計に邪魔です。

リュックを持っている当人は「前抱えしている自分はマナーを守っている」と油断して、広げた肘が周囲に迷惑をかけていることに気づかないのでしょう。横の人がイラッとするのは当然として、離れた場所にいて被害を受けていない人も、その様子を見ると激しくムカムカせずにはいられません。どちらも、余裕がない精神状態の成せる業と言えます。

四半世紀前は「携帯電話」や「たばこ」が迷惑行為の上位だった

 一般社団法人日本民営鉄道協会では、2000(平成12)年から毎年「駅と電車内のマナーに関するアンケート」を実施しています。回答者は、提示された項目の中から「迷惑」と感じるものを選びます。最新の2024年度版で「迷惑行為ランキング」のトップ5になったのは、次のような顔ぶれでした。

1位「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」(昨年2位)

2位「座席の座り方(詰めない・足を伸ばす等)」(昨年1位)

3位「騒々しい会話・はしゃぎまわり」(昨年4位)

4位「強い香り(香水・洗剤・柔軟剤・化粧品等)」(昨年7位)

5位「乗降時のマナー(扉付近で妨げる等)」(昨年3位)

 ちなみに「荷物の持ち方・置き方(鞄・傘等)」は7位にランクインしています。1位の「咳やクシャミ」の項目は、2019年のアンケートから新たに追加されました。

 リュックの抱え方もですが、車内でのベビーカーも10年程前から、それまでの「畳むべきだ」から「畳まなくても大丈夫」が共通認識になっています。電車内における「マナーの常識」は、目まぐるしく変化しています。目の敵にされがちな「マナー違反」も移り変わってきました。

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